ダニエル・リカルドは、2019年に移籍するルノーは、昨年まで所属したレッドブル・レーシングと比較してまったく劣ってはいないと語った。2016年にワークスチームとしての活動を再開したルノーだが、まだ優勝はおろか表彰台すら獲得できていない。一方、ダニエル・リカルドはレッドブル・レーシングでの5年間で7勝を挙げている。
そのため、ダニエル・リカルドのレッドブル・レーシングからルノーに移籍するという決断は衝撃をもって受け止められた。「まだファクトリーを歩いていて『レッドブルにはあれがあった、みんなにもそれが必要だ』といったようなことを行ったことはない」とダニエル・リカルドはエンストンのファクトリーで開催された新車R.S.19の発表会でコメント。「だから、僕たちが劣っていると感じるものは特に何もない」「クルマをドライブすればクルマに何が必要かわかると思うけど、ここでは良い状況を目にしている」ルノーF1チームは、ロータスが所有していたエンストンの施設を買い戻して以来、大きな投資を行って設備をアップグレードさせてきた。「12月にここにいたときにはまだ建設中で騒音が大きかった。すでに終わって完成しているものもあれば、続いているものもある」とダニエル・リカルドはコメント。「彼らは冬の間に懸命に仕事をしていたし、その仕事倫理は最初に目にしたポジティブなことだ。僕ならまずは『シーズンが終わるまでに休暇をとる準備をしよう』と言うだろう。でも、ここには休暇を取らなかった人がたくさんいることを知っている。僕にとってそれは彼らがハングリーであることの証だし、本当にポジティブなことだ」昨年のコンストラクターズ選手権を4位で終えたルノーは、今年R.S.19でそれなりの進歩を遂げられることを期待しているが、ダニエル・リカルドは今年はまだトップ3との戦いに絡めるとは考えていないと語る。現実的な目標について質問されたダニエル・リカルドは「記事にするには退屈な発言かもしれないけど、簡単にいけば、とにかく進歩をつづけていくことだ」とコメント。「2016年以降、彼らが成し遂げてきたことは本当に素晴らしいし、その軌道を進み続けたい。トップ3とのギャップはかなり大きいので『OK、去年は4位だったので、今年は3位を獲得する必要がある』というほど単純なことではない」「でも、そのギャップを縮めていけることが理想だ。確かに僕たちがトップ3に順位を上げることができればまったく問題ないし、良いことだけど、まだギャプは大きい。だから、少しでも割って入ることができれば、かなり成功した一年と言えるだろう」ダニエル・リカルドは、2019年シーズンが開幕して自分がレッドブル・レーシングの後ろにいたとしても、受け入れることはできると語る。「僕がここでの契約にサインしたとき、メルボルンで彼らの方が前にいることは非常に現実的なことだと認識していた」とダニエル・リカルドはコメント。「だから、すでに僕はそれを受け入れているし、非常に高い現実として折り合いをつけている」「当然ながら、彼らのことを見ていくとは思うけど、メルセデスとフェラーリも同じように見ていく。メルボルンでレッドブルが僕たちに勝ったとしても辛くはないと思う」「今の僕たちは異なる旅を続けていると感じているけど、永遠に4位に落ち着きたくはない」