ダニエル・リカルドは、自身のルノーF1への移籍が間接的にエステバン・オコンの2019年のF1シート獲得を窮状に追い込んでしまったとは認識しているが、F1とはそういうものだと語る。エステバン・オコンは、2019年のルノー移籍について事前合意に達していたとされているが、最終的にルノーはダニエル・リカルドを獲得することを選んだ。
その後、現所属チームのフォースインディアをローレンス・ストロール率いるコンソーシアムが買収。息子で現在ウィリアムズのドライバーを務めるランス・ストロールの加入は確実とされ、チームメイトはセルジオ・ペレスが契約を更新するとみられ、エステバン・オコンは弾き出されることになる。現在、2019年の残りのシートは少なくなっているが、多くのチームがエステバン・オコンとメルセデスとの組み合わせを理由に起用には消極的な姿勢をみせている。ダニエル・リカルドは、自身のルノーへの移籍が“間接的に窮地に追い込んだ”ことは認識しているものの、エステバン・オコンにも独特な状況にあり、それ以上の問題はないと語る。「オコンの状況だけど、僕は彼を窮地に追い込むために移籍したわけではない」とダニエル・リカルドはコメント。「でも、事実上、僕の移籍が彼を今のポジションに置いている部分は少しある」若手ドライバーがF1に留まるのは厳しくなっているかと質問されたダニエル・リカルドは「僕にはわからないし、若手ドライバーのことは言えない。以前よりもフィールドにはさらに若いドライバーが多くなっているからね」とコメント。「僕は29歳だけど年配のように感じている。F1に20代以下のキッズがいる。厳しくなっているとは思わない」「常に政治的なものや財政的なものが絡んでいるけど、大部分のグリッドは今でも才能にい基づいていると僕は確信している。スポーツのまったく悪い部分だとは思わない」実際、他の若手ドライバーはチャンスを掴んでいる。今年F2でタイトル争いを繰り広げているランド・ノリスは2019年にマクラーレンでのF1デビューが決定し、20歳のシャルル・ルクレールはキミ・ライコネンに代わってフェラーリに移籍することが決定している。しかし、エステバン・オコンが2019年にF1グリッドに留まる可能性は薄れてきている。「オコンの状況はわからない。彼が来年シートを得られないとしても、彼はドライブするにふさわしと思っている」「でも、それを逃したのは彼が最初ではないと思う。以前にも才能のあるドライバーがシートを失うということは起こっている」「彼がシートを得られなければ、それが彼のF1キャリアの終わりだと思うか? いいや、僕はそうは思わない」「それはずっと続いていることだと思うし、残念なことだけど、必ずしもこれまでと違った状況だとは思わない」ダニエル・リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、単純に今回のエステバン・オコンのケースは“タイミングが悪かった”と考えている。「問題は獲得できるシートがないことだ。現時点でフォースインディアに留めることは難しいし、メルセデスとの結びつきがあるのは厳しい」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「来年はそうではないかもしれないけど、数年後に彼にはF1で素晴らしいキャリアを過ごしていると思う」
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