ダニエル・リカルドは、キミ・ライコネンはフェラーリのF1シートを喪失した場合に引退すると考えていたので、ザウバーと2年契約を結んだことに驚いたと語る。キミ・ライコネンは、2019年にフェラーリへの昇格が決定したシャルル・ルクレールと入れ替わるカタチで2001年にF1デビューを果たしたザウバーに移籍。2年契約を結んだ。
今年でレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドは、当初はフェラーリやメルセデスへの移籍を目指していたが、最終的にルノーに移籍することを決断した。キミ・ライコネンの移籍に驚いたかと質問されたダニエル・リカルドは「ちょっとね」とコメント。「フェラーリはドライバーを変更するだろうとは思っていたけど、キミが離れることになった場合、彼はダートバイクに乗って、子供たちと時間を過ごすだろうと思っていた」「彼が2年契約にコミットしていることにも驚いた。彼のボディランゲージは必ずしもスポーツを楽しんでいるように見えなかったからね。でも、彼は僕たちが考えている以上にF1が好きなんだろうね」キミ・ライコネンは2014年にフェラーリに加入して以降、レースで勝利を挙げてはいないが、2度のポールポジションと22回の表彰台を獲得。前戦F1イタリアGPではフェラーリに8年ぶりに母国でのポールポジションをもたらし、通算100回目の表彰台を記録している。ザウバーはこの1年間、フレデリック・バスールのリーダーシップの元で大幅な改善を示しているものの、キミ・ライコネンは表彰台争いからポイント争いへと状況が変わることになるかもしれない。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも、キミ・ライコネンのザウバー移籍というニュースを聞いて“ちょっと驚いた”と語る。「もちろん、僕たち全員がレースを愛している。それを止めるのは難しい。とりわけF1ではね」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「レースの頂点だからね。素晴らしい仕事だし、僕たちは素晴らしい人生を送っている」「その点では、ただ止めて、何もしないのはかなり難しいことではあるけど、トップチームから後退すること、これまで周回遅れにしていたクルマから周回遅れにされているクルマに乗るのはかなり興味深いことだ」「彼にはそうする理由があったんだと思う。彼にまだ良いペースがあるのは明らかだし、彼にはまだ走るべきあらゆる理由がある」一方、今年でF1を離れる意向を発表し、かつてフェラーリでキミ・ライコネンとチームを組んでいたフェルナンド・アロノソは、キミ・ライコネンがF1に残ることを決めたことには驚いていないと語る。「全員が違った気持ち、様々な性格、異なる野心を持っていると思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。「だから、外部からそのようなことをすべて判断するのは難しい」また、チャンピオンリーダーのルイス・ハミルトンは、38歳のキミ・ライコネンが、F1で18シーズンを戦うという決断をしたことは“称賛されるべき”だと語っている。キミ・ライコネンが2020年シーズン末でF1を戦った場合、ルーベンス・バリチェロのF1史上歴代最多記録となる322戦を上回ることになる。