マクラーレンのランド・ノリスが、2026年F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行3回目でトップタイムを記録した。ノリスは終盤の予選シミュレーションで1分17秒939をマークし、フェラーリのルイス・ハミルトンを0.117秒差で抑えた。メルセデスのキミ・アントネッリも首位から0.129秒差の3番手につけ、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、ジョージ・ラッセルが続いた。
一方、金曜日に上位争いへ加わっていたレッドブル・レーシングは7、8番手に後退。上位3チームにレッドブルを加えた4チームによる予選争いは、依然として僅差になる可能性を残している。路面温度52度の厳しいコンディション現地時間12時30分に始まったFP3は、金曜日よりもさらに暑いコンディションとなった。路面温度は52度に達し、FP1の44度、FP2の34度を大きく上回った。金曜日は突風と低いグリップにより、ロックアップやコースオフが相次いだ。FP3でも風は残っていたものの、前日ほど不安定ではなく、各ドライバーは徐々に路面状況への理解を深めていった。最初にコースへ出たのはアルピーヌのフランコ・コラピントだった。コラピントは金曜日のFP2で最終コーナーからコースを外れ、リアからバリアに衝突していたため、失った走行時間を取り戻す必要があった。FP1で左リアサスペンションに問題が発生し、FP2を欠場したランス・ストロールも早い段階でコースイン。大幅なアップグレードが施されたアストンマーティンの挙動を確認しながら周回を重ねた。一方、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、パワーユニット関連の作業によりガレージ待機を余儀なくされた。チームは前夜、リアム・ローソン車に発生した同様の問題を修復するため夜間作業禁止時間を破っており、リンドブラッド車にも予防的なエンジン交換を実施した。序盤はノリスとマクラーレンがリード序盤はニコ・ヒュルケンベルグが1分20秒643でトップに立ったが、ソフトタイヤを履いたオスカー・ピアストリが1分19秒918へ更新した。その後、ランド・ノリス、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、アイザック・ハジャーら上位勢がコースイン。ノリスは最初のアタックで1分19秒062を記録し、チームメイトのピアストリに約0.9秒差をつけて首位に立った。マクラーレンは金曜日、アップグレードパーツをノリス車だけに装着していたが、ピアストリ車にも土曜日から最新仕様を投入。両車が同一パッケージで走行するなか、それでも序盤はノリスが明確に先行した。フェラーリ勢はまだ本来の速さを完全には見せていなかったものの、ルクレールが上位に入り、ハミルトンも徐々にペースを上げた。金曜日にFP1とFP2を制したフェラーリと、改良型MCL40を投入したマクラーレンが中心となってセッションが進んだ。セルジオ・ペレスのトラブルで赤旗セッション開始から約20分後、キャデラックのセルジオ・ペレスが初めてピットを離れた直後にトラブルに見舞われた。ペレスはピット出口からターン2へ向かう途中でマシン後部を大きく振られ、そのまま減速してコース脇に停止。リア周辺から煙が上がり、赤旗が提示された。「エンジンを失った。それに強烈なブレーキがかかった。リアのブレーキが燃えているように見える」ペレスは無線でそう報告した。F1 TVの解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、リアブレーキが固着し、リアアクスルがロックした可能性を指摘した。「リアアクスルのブレーキから煙が出ている。ピットを出てすぐに止まった。リアブレーキが固着したように見える。回転数が落ち、リアアクスルがロックしたため、クラッチを切ったのだと思う」ペレスのマシンが回収された後、セッションは残り約34分で再開された。ペレスはタイムを記録できず、そのままFP3を終えた。アストンマーティン同士があわや接触赤旗中には、アストンマーティンの2台が接触寸前となった場面もリプレイで映し出された。前を走っていたストロールが、イン側にいたフェルナンド・アロンソに気づかないままコーナーへ進入。アロンソは激しくブレーキをロックさせて接触を回避したが、その際にマシンからボディワークの一部が飛散した。AMR26Bとも呼べる大幅改良型マシンでデータ収集を進めたいアストンマーティンにとって、同士討ち寸前の場面は避けたい出来事だった。ただし、金曜日に比べればマシンの挙動には改善が見られ、アロンソは一時11番手まで順位を上げた。最終的には他車のタイム更新によって17番手まで後退したが、改良型マシンがキャデラックやウィリアムズより一歩前に出た可能性を示した。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿メルセデスが復調 アントネッリが首位争いへ赤旗解除後、金曜日に苦戦していたメルセデス勢がようやく本格的な走行を開始した。ジョージ・ラッセルは最初の計測ラップでノリスに次ぐ2番手へ浮上。キミ・アントネッリはアウトラップで交通に引っかかり、タイヤを適正な作動温度に入れるため追加のウォームアップラップを選択した。アントネッリはその後、いったん6番手相当のタイムを記録したが、トラックリミット違反により抹消された。それでも再びアタックすると、ルクレールに次ぐ2番手へ上昇。ターン4の縁石にマシン底部を強く当てたため、チームにフロアの確認を求めた。終盤に入るとアントネッリは1分18秒254を記録して首位へ。金曜日はFP1をフレデリック・ベスティに譲った影響もあり、マシンへの適応に時間を要していたが、FP3終盤には一気に上位争いへ加わった。ただし、ラッセルはターン1で大きなロックアップを喫するなど、アントネッリほどスムーズにはまとめられなかった。最終的にラッセルは首位から0.602秒差の6番手となり、チームメイトには約0.47秒遅れた。フェラーリとノリスが終盤にタイムを更新残り15分を切ると、各車が2セット目のソフトタイヤを装着し、燃料を減らした本格的な予選シミュレーションに入った。アントネッリが1分18秒254で首位に立った直後、ノリスが1分18秒206をマークして0.048秒差でトップを奪回した。マックス・フェルスタッペンはノリスから0.450秒差の4番手にとどまり、ラッセルは6番手。レッドブルとメルセデスの一部には、まだ上位2チームとの差が残っていた。フェラーリ勢も新品ソフトタイヤでアタックを開始。ルクレールは首位に届かなかったものの、ハミルトンはセクター1でチームメイトを上回り、最終セクターもきれいにまとめて1分18秒056を記録した。ハミルトンはノリスを0...