2023年のF1世界選手権 第2戦 サウジアラビアGPの予選が3月18日(土)にジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)がポールポジションを獲得した。現地時間20時、日が落ちたサーキットには投下照明が点灯し、気温27度、路面温度32度というコンディションで公式予選はスタートした。
F1サウジアラビアGPの予選は波乱の展開となった。これまでQ1を含めて全てのセッションで2番手以降の大きな差をつけてトップタイムをマークしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がドライブシャフトの故障でまさかの敗退。ポールポジション争いは混戦の様相を呈してきた。ポールポジションを獲得したのはフェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレス。昨年、F1初ポールポジションを獲得したサウジアラビアで2年連続で自身2度目となるポールポジションを獲得した。チームメイトがトラブルに見舞われるなかでしっかりと仕事をこなすペレスがいることがレッドブル・レーシングの強みだ。2番手はフェラーリのシャルル・ルクレール。初日を終えて「ロッカーの中にかなりのものを入れている」と語っていたルクレールは、ペレスに0.155秒差に迫った。ただし、3基目のコントロールエレクトロニクスを投入したことで10グリッド降格ペナルティを科されており、決勝は12番グリッドからのスタートとなる。代わってフロントロ―に並ぶのはアストンマーティンF1のフェルナンド・アロンソ。フェルスタッペンが消えたことで、2012年のF1ドイツGP以来171戦ぶりのポールポジションも期待されたが、トップから0.465秒差の3番手にとどまった。チームメイトのカルロス・サインツは5番手だった。サインツを上回って4番手につけたのがメルセデスF1のジョージ・ラッセル。トップとの差は0.592秒だった。チームメイトのルイス・ハミルトンは8番手に沈んだ。6番手はランス・ストロール(アストンマーティン)、7番手はエステバン・オコン(アルピーヌ)。8番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2戦目にしてQ3進出。自身の代わりにアルピーヌに加入したピエール・ガスリーを上回った。11番手はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、12番手は周冠宇(アルファロメオ)、13番手はケビン・マグヌッセン(ハース)、14番手はバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)。王者マックス・フェルスタッペンはQ2でマシンを降りた。そして、マックス・フェルスタッペンは15番手からのスタート。15番グリッドからの優勝は、『クラッシュゲート』として物議を醸した2008年のF1シンガポールGPでのフェルナンド・アロンソのみ。決勝でどのように順位を上げていくかが注目のレースになりそうだ。16番手は角田裕毅(アルファタウリ)。Q2進出まで0.01秒という悔しい結果だった。17番手はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、18番手はPU交換でFP3を走行できなかったニック・デ・フリース(アルファタウリ)。19番手のランド・ノリス(マクラーレン)はQ1で右フロントをウォールに接触させ、ステアリングロッドを壊したことで2回目のアタックができなかった。20番手のローガン・サージェント(ウィリアムズ)はトラックリミット違反によってタイムを抹消された。2023年F1サウジアラビアGPの決勝は3月19日(日)の26時(現地時間20時)からフォーメーションラップが行われる。2023年 F1サウジアラビアGP 予選結果
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