2019年のF1バルセロナテスト2回目が2月27日(水)に2日目を迎え、カルロス・サインツ(マクラーレン)がトップタイムをマークした。ホンダ勢はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が6番手、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は7番手で2日目のセッションを終了。ホンダのF1エンジンは合計で239周を走り込んだ。
2日目のトップタイムを記録したのはマクラーレンのカルロス・サインツ。午前中にC4タイヤパフォーマンスランを敢行し、1分17秒144というこれまでの最速タイムをマーク。午前中にはピットレーン出口でストップしてこの日最初の赤旗の原因となったが、その後は順調に走行し、この日最多タイとなる130周を走破した。2番手タイムはレーシングポイントのセルジオ・ペレス。88周を走行して、ピレリの最も軟らかいC5タイヤで1分17秒842をマークした。3番手タイムはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。午前中にC3タイヤで1分18秒195を記録したが、ターン3でバリアにクラッシュ。ベッテルはメディカルセンターで検査を受けたがすぐにリリースされている。このクラッシュでセッションは40分間中断となり、ベッテルは40周の走行に留まっている。フェラーリはメカニカル面の問題だったことを報告しており、マシンの修復を試みたが時間がかかり、午後の担当であるシャルル・ルクレールは終了間際になんとかコースイン。インスタレーションラップを終えたのみで終えた。4番手タイムはアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネン。113周を走行してC4タイアで1分18秒209をマークした。5番手タイムはハースのロマン・グロージャン。120周を走行してC5タイヤで1分18秒330をマークした。6番手タイムはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。午前中にピットレーン出口でストップして赤旗の原因となるトラブルもあったが、ホンダのF1エンジンを搭載するRB15で128周を走行してC3タイヤで1分18秒395をマークした。7番手タイムはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。ホンダのF1エンジンを搭載するSTR14で101周を走行してC4タイヤで1分19秒060をマーク。ホンダのF1エンジンは2チーム合計で239周を走り込んだ。8番手タイムはメルセデスのバルテリ・ボッタス。前日は油圧のトラブルで午後に7周しか走行できなかったボッタスだが、この日は午前中の最多となる74周を走行して新しい空力パッケージが搭載されたW10で1分18秒941をマーク。午後からはルイス・ハミルトンが走行を引き継ぎ、102周を走行。同じくC3タイヤで9番手タイムとなる1分18秒943をマーク。メルセデスは合計で176周を走破した。10番手タイムはルノーのニコ・ヒュルケンベルグ。午後から走行を担当し、58周を走行してC3タイヤで1分19秒056をマーク。午前中はダニエル・リカルドが走行を担当し、72周を走行してピレリの最も硬いC1タイヤで12番手タイムとなる1分22秒855をマークした。11番手タイムはウィリアムズのロバート・クビサ。新車FW42で初めて丸一日を走行したクビサはこの日最多タイとなる130周を走行してC5タイヤで1分19秒991をマークした。F1バルセロナテストは、明日2月28日(木)も現地時間9時(日本時間17時)から行われる。2019年 F1バルセロナテスト2 2日目 結果Posドライバーチームマシンタイム 周回1カルロス・サインツマクラーレンMCL341分17秒144 ● 1302セルジオ・ペレスレーシングポイントRP191分17秒842 ○ +0.698883セバチャン・ベッテルフェラーリSF901分18秒195 ● +1.051404キミ・ライコネンアルファロメオC381分18秒209 ● +1.0651135ロマン・グロージャンハースVF-191分18秒330 ○ +1.1861206マックス・フェルスタッペンレッドブルRB151分18秒395 ● +1.2511287ダニール・クビアトトロロッソSTR141分18秒682 ●+1.5381018バルテリ・ボッタスメルセデスW101分18秒941 ● +1.797749ルイス・ハミルトンメルセデスW101分18秒943 ● +1.77910210ニコ・ヒュルケンベルグルノーR.S.191分19秒056 ● +1.19258811ロバート・クビサウィリアムズFW421分19秒367 ● +2.22313012ダニエル・リカルドルノーR.S.191分22秒597●+5.4537213シャルル・ルクレールフェラーリSF90NO TIME SET 1● C1 / ○ C2 / ● C3 / ● C4 / ○ C5ピレリは、2019年のF1世界選手権から新しいタイヤ命名システムを導入。ドライコンパウンドは7種類から5種類への削減され、内部的に最も硬いものをC1(コンパウンド1)、最も柔らかいものをC5(コンパウンド5)と名付け、その中から3つのコンパウンドを各レースでハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)として配分する。公式テストではレースとは異なり、5種類すべてのコンパウンドが使用するため、F1マシンがどのタイヤを装着しているかを識別しやくすくするため、ピレリは最も硬いC1と最も柔らかいC5にサイドウォールにストライプをつけないカラーリングを採用ししている。カタルニア・サーキット F1レコードベストラップ:1分16秒173 (ルイス・ハミルトン/2018年 F1スペインGP 予選)ファクテストレースラップ:1分18秒441 (ダニエル・リカルド/2018年)2018年 F1プレシーズンテスト ファステストラップ1分17秒182 (セバスチャン・ベッテル/フェラーリ)