2018年のF1世界選手権 第18戦 アメリカGPの予選が10月20日(土)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得した。トロロッソ・ホンダは、2台揃ってQ2進出を果たし、ピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終了。両マシンはパワーユニット交換のグリッド降格ペナルティにより、後方グリッドからスタートすることが決定している。
2012年からF1アメリカGPを開催しているサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、ヘルマン・ティルケが設計。反時計回りのコースで、20のコーナーを持ち、約40メートルの高低差がある。シルバーストンの“マゴッツ・ベケッツ”や2010月年までトルコGPが開催されていたイスタンブール・パークの“ターン8”などを模した部分もあり、かなりテクニカルなサーキットとなっている。ピレリは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズにソフト(黄)、スーパーソフト(赤)、ウルトラソフト(紫)という3種類のコンパウンドを選択。レースではソフトとスーパーソフトのいずれか1セットを使用されなければならない。現在、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、2位のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に67ポイント差をつけており、ハミルトンが優勝し、ベッテルが3位以下でフィニッシュすれば、ハミルトンの5度目のF1ワールドチャンピオンが確定する状況。だが、ベッテルには3グリッド降格ペナルティが決定している。現地時間14時。曇り空のもと、気温19.3℃、路面温度19.3℃のドライコンディションでセッションはスタートした。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。コースレコードを更新する1分32秒237をマークし、今シーズン9回目、通算81回目のポールポジションを獲得し、5度目のチャンピオン獲得にむけて絶好のポジションを手に入れた。2番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が0.061秒差で続いたが、3グリッド降格ペナルティが科せられているため、フロントローには3番手だったキミ・ライコネン(フェラーリ)が並ぶ。ハミルトンがスーパーソフトでのスタートなのに対し、ライコネンはウルトラソフトでのスタートとなる。F1日本GPで使用したPUの課題を修正すべく、小さな変更を加えた仕様を投入したトロロッソ・ホンダは、グリッド降格ペナルティが決定しているなか、ピエール・ガスリーがQ1を7番手で突破する好パフォーマンスをみせる。最終的にピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終えた。以下、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、エステバン・オコン(フォースインディア)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ロマン・グロージャン(ハース)、シャルル・ルクレール(ザウバー)、セルジオ・ペレス(フォースインディア)がトップ10入り。F1アメリカGPの決勝レースは、10月21日(日)の27時10分(現地時間13時10分)から行われる。2018年 第18戦 F1アメリカGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分34秒1301分33秒4801分32秒23725セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分34秒5691分33秒0791分32秒29837キミ・ライコネンフェラーリ1分34秒7031分32秒8841分32秒307477バルテリ・ボッタスメルセデス1分34秒5181分33秒7021分32秒61653ダニエル・リカルドレッドブル1分34秒7551分34秒1851分33秒494631エステバン・オコンフォース・インディア1分34秒8921分34秒4191分34秒145727ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分34秒9321分34秒5641分33秒21588ロマン・グロージャンハース1分34秒8761分34秒5221分33秒250911セルジオ・ペレスフォース・インディア1分35秒1931分34秒5251分33秒4201016シャルル・ルクレールザウバー1分35秒0691分34秒2551分34秒541155カルロス・サインツルノー1分34秒8911分34秒566 1220ケビン・マグヌッセンハース1分34秒9721分34秒732 1310ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分34秒850  1428ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分35秒206  1533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分34秒766  1614フェルナンド・アロンソマクラーレン1分35秒294  1735セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分35秒362  1818ランス・ストロールウィリアムズ1分35秒480  199マーカス・エリクソンザウバー1分35秒536  202ストフェル・バンドーンマクラーレン1分35秒735  【Q1】18分間のQ1。まずはトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーがウルトラソフトでコースイン。Q1では全マシンがウルトラソフトでアタックを実施。中盤、マックス・フェルスタッペンが右リアのサスペンションを壊してピットに戻る。トップで通過したのはルイス・ハミルトン。タイムは1分34秒130。2番手にはバルテリ・ボッタスが0.388秒差で続いた。トロロッソ・ホンダの2台もQ1を突破している。Q1でノックアウトとなったのは、ウィリアムズの2台、マクラーレンの2台、そして、マーカス・エリクソン(ザウバー)となった。【Q2】15分間のQ2。メルセデスの2台、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドがスーパーソフトでアタックを開始。ウルトラソフトのキミ・ライコネンがコースレコードを更新する1分32秒884を記録。セバスチャン・ベッテルウが0.195秒差で続く。Q2でノックアウトとなったのは、カルロス・サインツ(ルノー)、ケビン・マグヌッセン(ハース)。グリッド降格が決定しているトロロッソ・ホンダの2台はタイムを記録せず。Q1でサスペンションを壊したマックス・フェルスタッペンは走行することができなかった。【Q3】12分間のQ3。1回目のアタックでルイス・ハミルトンが1分32秒567でタイムシートのトップに浮上。0.088秒差でセバスチャン・ベッテルが続く。2回目のアタックでもルイス・ハミルトンがさらにタイムを更新して1分32秒237をマーク。セバスチャン・ベッテルは0.061秒及ばなかった。
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