2018年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPの予選が9月1日(土)にモンツァ・サーキットで行われ、キミ・ライコネン(フェラーリ)がコースレコードを更新してイタリアで12年ぶりにポールポジション獲得。2番手にもセバスチャン・ベッテルが続き、フェラーリが母国グランプリでフロントローを独占した。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーがQ3進出を果たして9番手、ブレンドン・ハートレーはQ1で敗退して18番手で予選を終えた。
現地時間15時の気温は19.9℃、路面温度は29.4℃。路面はドライであるが、時折、小雨がパラつく天候でセッションを迎えた。降水確率80%と予報され、周辺には雨雲も見られたが、雨は来ず、終始ドライでセッションは行われた。ピレリは、スパ・フランコルシャンにミディアム(白)、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)の3つのコンパウンドを持ち込んでおり、スーパーソフトがQ3用タイヤに指定されている。だが、全員がQ1からスーパーソフトで走行を行った。ポールポジションを獲得したのはフェラーリのキミ・ライコネン。コースレコードを更新する1分19秒119秒を記録してイタリアで2006年以来となる12年ぶりのポールポジションを獲得。2番手にもセバスチャン・ベッテルが続き、フェラーリが母国グランプリでフロントローを独占した。フェラーリが母国グランプリでフロントローを独占するのは2000年のミハエル・シューマッハ&ルーベンス・バリチェロ以来18年ぶりとなる。3番手にはルイス・ハミルトン、4番手はバルテリ・ボッタスとメルセデス勢は2列目からのスタート。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは今季4度目のQ3進出を果たして9番手だった。ウィリアムズはランス・ストロールが今季チーム初となるQ3進出を果たして10番手。F1イタリアGPの決勝は9月2日(日)の22時10分(現地時間15時10分)から行われる。2018年 第14戦 F1イタリアGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q317キミ・ライコネンフェラーリ1分20秒7221分19秒8461分19秒11925セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分20秒5421分19秒6291分19秒280344ルイス・ハミルトンメルセデス1分20秒8101分19秒7981分19秒294477バルテリ・ボッタスメルセデス1分21秒3811分20秒4271分19秒656533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分21秒3811分20秒3331分20秒61568ロマン・グロージャンハース1分21秒8871分21秒2391分20秒936755カルロス・サインツルノー1分21秒7321分21秒5521分21秒041831エステバン・オコンフォース・インディア1分21秒5701分21秒3151分21秒099910ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分21秒8341分21秒6671分22秒3501018ランス・ストロールウィリアムズ1分21秒8381分21秒494 1120ケビン・マグヌッセンハース1分21秒7831分21秒669 1235セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分21秒8131分21秒723 1314フェルナンド・アロンソマクラーレン1分21秒8501分22秒568 1427ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分21秒801  153ダニエル・リカルドレッドブル1分21秒280  1611セルジオ・ペレスフォース・インディア1分21秒888  1716シャルル・ルクレールザウバー1分21秒889  1828ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分21秒934  199マーカス・エリクソンザウバー1分22秒048  202ストフェル・バンドーンマクラーレン1分22秒085  【Q1】18分間のQ1。1回目のアタックの終盤にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムとなる1分20秒542をマークして早々にQ1を終了。2番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)、3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)。ベッテルとの差は0.268秒差となっている。決勝でのグリッド降格が決定しているダニエル・リカルド(レッドブル)は1アタックで1分21秒280をマークして4番手で通過。同じ最後列スタートが決まっているニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は、フリー走行3日目でDRSにトラブルが発生したことで異なるリアウイングを搭載。10番手でQ1を通過している。今回のグランプリで苦戦を強いられているマクラーレンはお互いにスリップストリームを使い合ってスピードアップを図り、フェルナンド・アロンソが14番手で通過。Q1でノックアウトとなったのは、セルジオ・ペレス(フォースインディア)、ザウバーの2台、ブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)、そして、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)はまたも最下位で予選を終えた。【Q2】15分間のQ2。1回目のアタックっでルイス・ハミルトンが1分19秒台に入れて1分19秒798をマーク。すぐさまセバスチャン・ベッテルが0.013秒上回る1分19秒785でトップを奪取する。2回目のアタックではセバスチャン・ベッテルがさらにタイムを縮めて1分19秒629をマーク。2番手のルイス・ハミルトンに0.169秒差をつけた。ランス・ストロールが8番手で今季初となるQ3進出。ウィリアムズとしても今季初のQ3となる。ピエール・ガスリーは11番手のケビン・マグヌッセンから0.002秒差で今季4度目のQ3進出を果たした。Q2でノックアウトとなったのはケビン・マグヌッセン(ハース)、セルゲイ・シロトキン(ウィイアムズ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)。最後列スタートとなるダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグはタイムを記録せずにセッションを終えた。【Q3】12分間のQ3。1回目のアタックでルイス・ハミルトンがコースレコード(1秒19秒525)を破る1分19秒390を記録してトップに立つ。キミ・ライコネンも0.069秒差、セバスチャン・ベッテルも0.107秒差で続き、まだまだ分からない展開。残り2分で最後のアタックを開始するために各マシンがピットを出る。2回目のアタックではまずはルイス・ハミルトンがタイムを更新して1分19秒294を記録。続いてセバスチャン・ベッテルが1分19秒280で上回り、さらにキミ・ライコネンが1分19秒119というコースレコードでポールポジションを獲得した。フェラーリの母国イタリアGPでのポールポジションは12年ぶり。フロントロー独占は18年ぶりとなる。
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