2017年 フォーミュラ1 第8戦 アゼルバイジャンGP 決勝が25日(日)にバクー・シティ・サーキットで行われ、ダニエル・リカルド(レッドブル)が今シーズンは初優勝。新人のランス・ストロール(ウィリアムズ)がF1での初表彰台となる3位フィニッシュを果たした。51周の決勝。現地時間17時の気温は27.6℃、路面温度51℃の強い日差しのなかでレースはスタート。オープニングラップから接触が多発する波乱のレースとなり、3度のセーフティカー、1度の赤旗中断、7台がリタイアする波乱のレースとなった。
優勝はレッドブルのダニエル・リカルド。序盤にデブリを拾って緊急ピットインを強いられてことで大きく順位を落としたリカルドだが、上位勢に波乱が起こったレースで着実に順位を上げてトップでチェッカー。レッドブルに今シーズン初優勝をもたらした。2位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。オープニングラップで接触し、後方に下がったものの、その後はファステストラップを連発し、最終ラップのチェッカー直前でオーバーテイクしての2位となった。3位は今年F1デビューを果たしたウィリアムズのランス・ストロールが入り、初表彰台を獲得した。マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが9位でフィニッシュして今シーズン初ポイントを獲得。ストフェル・バンドーンは12位でレースをフィニッシュした。次戦は第9戦 F1オーストリアGP。シュピールベルクに位置するレッドブル・リンクで7月10日(日)に決勝レースが行われる。2017 第8戦 F1アゼルバイジャンGP 決勝 結果順位Noドライバーチーム13ダニエル・リカルドレッドブル277バルテリ・ボッタスメルセデス318ランス・ストロールウィリアムズ45セバスチャン・ベッテルフェラーリ544ルイス・ハミルトンメルセデス631エステバン・オコンフォース・インディア720ケビン・マグヌッセンハース855カルロス・サインツトロ・ロッソ914フェルナンド・アロンソマクラーレン・ホンダ1094パスカル・ウェーレインザウバー119マーカス・エリクソンザウバー122ストフェル・バンドーンマクラーレン・ホンダ138ロマン・グロージャンハース 7キミ・ライコネンフェラーリ 11セルジオ・ペレスフォース・インディア 19フェリペ・マッサウィリアムズ 27ニコ・ヒュルケンベルグルノー 33マックス・フェルスタッペンレッドブル 26ダニール・クビアトトロ・ロッソ 30ジョリオン・パーマールノー関連:【動画】 F1アゼルバイジャンGP 決勝 ダイジェストF1アゼルバイジャンGP 決勝のレース展開昨年、F1ヨーロッパGPとしてアゼルバイジャンの首都バクーで初めて開催されたグランプリ。2回目となる今年はF1アゼルバイジャンGPと名称を変えて開催された。舞台となるのはカスピ海に面した首都バクー。世界遺産でも旧市街地を走るバクー・シティ・サーキットはスパ・フランコルシャンに次いで長い全長6.003km。高低差は26.8m。DRSゾーンはターン20の後方374m、ターン2の後方54mの2箇所に設置される。前日の予選では、ルイス・ハミルトンが1分40秒台を叩き出してポールポジションを獲得。チームメイトのバルテリ・ボッタスとともにフロノトローに並び、2列目にはキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが並ぶ。カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)が前戦の事故で科せられた3グリッド降格ペナルティで15番手に降格。マクラーレン・ホンダはストフェル・バンドーンが35グリッド降格、フェルナンド・アロンソが40グリッド降格でそれぞれ18番と19番グリッドとなり、フリー走行3回目のマシン出火で予選に出場できなかったジョリオン・パーマーがレース出場を許可されて最後尾に並んだ。ピレリは、アゼルバイジャンに昨年と同じミディアム、ソフト、スーパーソフトというコンパウンドを投入。ロマン・グロージャン(ハース)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)がソフトタイヤ、それ以外はスーパーソフトをスタートタイヤに選択した。オープニングラップではポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が1コーナーを制してリード。ターン2でバルテリ・ボッタス(メルセデス)とキミ・ライコネン(フェラーリ)が接触し、2番手にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手にセルジオ・ペレス(フォース・インディア)、4番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が浮上。キミ・ライコネンはバージボードに損傷を負って5番手に転落。フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が3つ順位を上げて6番手に続く。後方ではコースオフしたダニール・クビアト(トロ・ロッソ)を避けようとしてチームメイトのカルロス・サインツが単独スピン。だが、幸いにも接触はなくレースを続行した。2周目にフロントウイングと右フロントタイヤにダメージを負っていたバルテリ・ボッタスがピットイン。ノーズを交換し、ソフトタイヤに交換して18番手でコースに復帰した。6周目にはブレーキダクトにデブリが詰まったダニエル・リカルド(レッドブル)が早めのピットインでソフトタイヤに交換。ストフェル・バンドーンもピットインしてスーパーソフトに交換した。8周目にジョリオン・パーマーがトラブルによりリタイア。11周目にはダニール・クビアトにもトラブルが発生してターン12付近でマシンを止める。翌12周目にダニール・クビアトのマシンを撤去するためにセーフティカーが導入され、その間に全車がピットインしてタイヤを交換。ここでエンジンに不調を訴えていたマックス・フェルスタッペンがリタイアする。17周目にレースは再開。ルイス・ハミルトンがトップを維持。フェリペ・マッサとエステバン・オコン(フォース・インディア)がターン1でキミ・ライコネンを抜いて順位を上げる。だが、翌周にデブリを撤去するために2度目のセーフティカーが導入。ホームストレートの清掃のために全車ピットレーンを通過した。この間、コーナーの立ち上がりでスローダウンしたルイス・ハミルトンにセバスチャン・ベッテルが追突。怒ったベッテルが横に並んでハミルトンにクルマをぶつけるという出来事があった。20周目にレースは再開。フェリペ・マッサが3位、ランス・ストロール(ウィリアムズ)が4位に浮上。ターン2でフォース・インディア同士が接触。セルジオ・ペレスがリタイア。キミ・ライコネンもデブリを拾って右リアタイアをパンクさせてフロアを損傷させてリタイア。3度目のセーフティカーが導入された後、コース清掃のためにレースは一時中断となった。この赤旗中断の間にフェラーリがキミ・ライコネン、フォース・インディアがセルジオ・ペレスのマシンを修復してレースに復帰させた。2台は1周...
全文を読む