ルノーは、今年のマシンの改善と来年のマシンの開発とのリソースの配分でジレンマに直面していることを認めた。2009年のF1レギュレーションの根本的な改革によって、ホンダのようないくつかのチームは、2009年マシンに注力することを決定している。しかし、今年の順位のために戦っているルノーのようなチームにとって、リソースをどこに置くべきか選択することを簡単ではない。
ルノーのエンジニアリング・ディレクターであるパット・シモンズは、そのジレンマに直面していることを認めた。「昨年の我々のような、2位にはなれないが、4位に落ちることもない確実な3位ならば、次の年へ注意を向けることを考えることができる。今年の我々がしているように戦っている場合は、開発を維持しなければならない」「すべてが来年のマシンに適用できるなら、開発を続けることは間違いではない。残念ながら今回、来年のマシンに適用できることはごく僅かだ。来年のマシンは、非常に違った生き物だ。空力ルールは完全に異なり、KERSシステム、スリックタイヤ、多くのことがかなり異なるマシンになる。だから早い時期にスタートすることがよりいっそう重要になる。」「そして、我々にとって、そうすることは非常にハードなことだ。我々は大きなチームだが、2つの主要なプロジェクトをハンドリングできるほど大きくはない。今年苦労している人々、例えばホンダは、我々ができるよりも多くの努力を来年に押し込んでいる。我々は、来年、体制をわずかに改変するかもしれない。」
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