ルノーF1が、レーシング・ポイントに科せられたペナルティに関する控訴を取り下げた背景にはメルセデスとの密約があると噂されている。FIAは、ルノーF1が抗議したレーシング・ポイント R20のリアブレーキダクトに関して、競技規約に反する設計プロセスを採用しているとして40万ユーロ(約5000万円)の罰金とコンストラクターズ選手権における15ポイントの剥奪という罰則を科した。
その裁定は競技規則への違反であり、技術規則には違反ではないため、レーシング・ポイントは残りのシーズンも該当ブレーキダクトを使用できる。そのため、ライバルはペナルティの寛大さに異論を唱え、ルノーとフェラーリは上訴していた。レーシング・ポイントが有罪となった場合、情報を提供した側のメルセデスにも何等かのペナルティを科すべきだとの見方もあった。だが、F1ベルギーGP前にルノーF1は、レーシング・ポイントへの控訴を撤回。その背景にはメルセデスとの密約があると Corriere della Sera は報じている。そして、ルノーF1は、その補填として、メルセデスからF1エンジンの最適化に関する機密情報を提供されたとしている。これは先週末のF1ベルギーGPでダニエル・リカルドとエステバン・オコンが突如パフォーマンスを向上させたことの一員だと同紙は見ている。また、メルセデスは、スポーツ以外のビジネスレベルで、ルノーとのコラボレーションをさらに改善する意図があるとしている。
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