ルノーのF1エンジン責任者を務めるレミ・タフィンは、エンジンカスタマーを抱える利点はそれほど大きくはないと主張する。2018年と2019年にルノーは、トロロッソとレッドブルという2つのカスタマーを失ったが、代わりに2018年にマクラーレンを獲得。だが、そのマクラーレンも2021年にメルセデスへの切り替えるため、ルノーはエンジンカスタマーがいない状況となる。
「カスタマーチームの利点はエンジンの信頼性についてより多くの経験を積めることだ」とレミ・タフィンはコメント。「4台のマシンを走らせれば、問題を特定する機会が4倍になる。しかし、開発に関しては何も得られない」「我々は自分たちのマシンにフィットしたパワーユニットを開発している。2つの開発を平行して行うことはできない」また、レミ・タフィンは、GPSによるパフォーマンス測定によれば、ルノーのF1パワーユニットはメルセデスよりも優れていると語る。「我々はエンジンパフォーマンスについてメルセデスとフェラーリの激しい戦いを目にしている」とレミ・タフィンはコメント。「メルセデスは我々の少し後ろにおり、フェラーリは少し前にいる。ホンダはまだ一歩遅れている」「だが、我々はもはや50kWの違いについて話しているわけではない。フェラーリ、メルセデス、そして、我々の間の差は5~10kWだ。ホンダはおそらく15~20kW遅れている」