ルノーは、夏休み明けのF1ベルギーGPで“スペックC”エンジンを投入する準備が整っており、アップグレードによって10~15馬力のパワーアップが見込まれていると F1Only.fr が伝えている。現在、コンストラクターズ選手権でトロロッソ・ホンダから4ポイント差の6位に沈んでいるルノーF1チームは後半戦でミッドフィールドのトップを争うことを望んでいる。
今シーズンここまで“ベスト・オブ・ザ・レスト”の地位にいるのは、ルノーのエンジンカスタマーであるマクラーレンであり、ワークスルノーにとっては容認できない状況となっている。だが、“スペック4”の導入を計画しているホンダF1と同様に、ルノーも新しいF1エンジンの導入でジレンマに陥っている。ダニエル・リカルドは前戦ハンガリーGPですでに新しいエンジンを搭載している。したがって、ルノーは不要なグリッド降格ペナルティを避けるため、新しいエンジンか古いエンジンを決定する前にフリープラクティスでエンジンをテストすると考えられている。もう一つのオプションとしては、マクラーレンに先にアップグレード版エンジンを提供し、自身のマシンに投入する前にそのパフォーマンスを確認することが予想される。正式な数値が公表されているわけではないが、レギュレーションの安定によってパワーユニットの性能差は収束している。だが、各エンジンメーカーともにアップグレードによってさらなる馬力アップを追及している。F1ベルギーGPではフェラーリも新型エンジンを投入して20馬力アップを果たすと報じられている。また、ホンダF1の“スペック4”は25馬力アップを果たしてメルセデスのパワーに匹敵するとも報じられている。