ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2021年までレースに勝利することができないと考えている。今年、ダニエル・リカルドが加入したルノーは、メルセデス、フェラーリ、そして、レッドブルとのギャップをさらに縮めることを期待していた。だが、実際にはそれは実現しておらず、エンジンカスタマーであるマクラーレンにさえ現時点では上回られている。
現状に驚いているかと質問されたシリル・アビテブールは「いいや。それは普通のことだと思う」と Marca にコメント。「我々が苦労している問題がなければ、容易にミッドフィールドにいられるのは間違いないことだ」「我々は状況を改善する必要がある。ミスや信頼性問題を排除しなければならない。望んでいた競争力ではないが、許容できる範囲だ」シリル・アビテブールは、新しいレギュレーションと予算制限が導入される2021年にむけて準備をしていると主張。2021年に予算制限が導入されれば、ルノーの現在の予算でも十分に勝てると考えている。「その通りだ。現在のところ、リソースに関してあまりに多くの差がある」2020年にトップ3チームを倒すことについてシリル・アビテブールは「それは計画や目的ではない」とコメント。「我々は十分にF1のことを知っており、F1が長期的な計画であることをわかっている。勝利のために戦う時は新しい規制とともに2021年にやってくるだろう」「過剰に資金を費やすことはあまり意味はない。2019年と2020年も進歩を続けていくが、新しい規制を最大限に活用するために、できるだけ早く停止することになるだろう」「すでにヴィリーとエンストンには新しい規制に取り組んでいるグループがいる」シリル・アビテブールは、2019年に明確な進歩を果たしたホンダを称賛するが、レッドブル・ホンダが今年のレースで勝てるとは考えていないと語る。「レッドブル・ホンダが今年のレースで優勝する立場にあるとは思われない」とシリル・アビテブールはコメント。「たぶんモナコが彼らの最高のチャンスかもしれない、だが、勝利のチャンスは2021年に来るのを理解している」ルノーのスペシャルアドバイザーを務めるアラン・プロストも、ルノーがメルセデスとフェラーリのように“F1にそれほど多くの資金を費やすことはない」と語っている。
全文を読む