ルノーは、2019年のF1世界選手権にむけてダニエル・リカルドと契約したことが、チーム内にかつてフェルナンド・アロンソとタイトルを連覇した時代のような上向きのムードを生み出していると語る。ダニエル・リカルドがレッドブル・レーシングからルノーに移籍するというニュースは、昨年のF1にとって最も衝撃的なニュースとともに、2019年のF1グリッドに大きな変化をもたらした。今季、ドライバーラインナップが変わらないチームはメルセデスとハースの2チームしかいない。
ルノーは、近い将来にメルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングの3強に挑むことを目標としており、2019年に向けた冬の作業ではこれまでで最大のゲインを果たしていると主張している。ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ダニエル・リカルドとの契約は、イングランドとフランスにいるスタッフたちに2005年と2006年にフェルナンド・アロンソと築いた栄光の時代を思い起こさせていると語る。「もちろん、素晴らしいニュースであり、大きな安堵だった。ヴィリーとエンストンのファクトリーの歓迎はただただ驚くべきものだった。期待していたことではあるが、私が目撃したほどではなかった」とシリル・アビテブールは Autosport にコメント。「素晴らしい瞬間だった。どちらのファクトリーでもあのような反応はこれまで見たことがなかった。2005年と200年のフェルナンドとのタイトルを思い起こさせるものだった」「我々は何も勝ち取ってははないが、今の我々には何かを勝ち取るために本当に軌道に乗っているという感覚がある」2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、3度目のF1ワールドチャンピオン獲得を目指して、2015年に3強チームであるフェラーリを離れ、ホンダとのパートナーシップを開始したマクラーレンへと移籍したが、その後、一度も表彰台に上がることなく、失望を抱いたまま昨シーズン限りでF1を離れることになった。シリル・アビテブールは、優勝経験のあるドライバーの加入はルノーにさらなるプレッシャーをもたらしていると語る。「実際、我々は彼に見合ったの能力のあるエンジンとシャシーを生み出さなければならないという義務を感じている」とシリル・アビテブールは語る。「我々は、ルノー、スポンサー、ファン、モータースポーツ史におけるルノーの遺産に対して強い責任を感じている。彼の目に過去2年間のような失望とフラストレーションを見たくはない」「フェルナンドがマクラーレンで過去数年間で感じたことを彼に感じさせたくはない」だが、シリル・アビテブールは、ダニエル・リカルドはルノーの現在のレベルを認識しており、非現実的な期待はしていないと語る。「ダニエルには、彼が完成した組織、全てが準備された完成したマシンを期待しているならば、他の場所に目を向けるべきだと明言した。彼にできる貢献は素晴らしいレベルで走ることだけだとね」「私が彼に伝えたのは、我々はまだ進行中であり、進歩、構築の途中だということだ。だが、彼の貢献は走ること以上のものになるということだ」「我々は、彼にアンバサダー、リーダーとなり、経験と専門知識をチームにもたらしてくれることを期待している」「我々はチームに多くの材料、多くの資産、多くの人材、人員を追加したが、これからはそれをさらに輝かせていく必要がある」「彼はそのような挑戦を好んでくれると思っている」ルノーは、2019年F1マシン『R.S.18』を2月12日(火)にエンストンのファクトリーで開催する発表イベントでお披露目する。
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