ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブール、今後もルノーがF1を実行可能なプロジェクトとして見続けるためには、数年で勝利するためにかかるコストが下がる必要があると語る。F1のオーナーであるリバティメディアは、2020年シーズン以降により競争力のあるグリッドを作り出すだすためにコスト制限の導入と資金配分の見直しを実施したいと考えているが、まだF1チームと合意に至っていない。
ルノーは、2016年にフルコンストラクターとしてF1に復帰し、チームへの投資を実行してきたが、それでもメルセデス、フェラーリ、ルノーのようなチームと比較すれば予算は少ない。シリル・アビテブールは、ルノーとしてはF1で勝利を追い求めるためにそのレベルの支出に巻き込まれることは望んでいないと語る。「状況について愚痴を言いたくはない。なぜなら、我々はその状況をわかってF1に参加したからだ」とシリル・アビテブールはコメント。「勝利を収めるための開発競争と容赦ない支出はかなり並外れている。そこは本当にリスペクトしていることだし、今年の素晴らしいレースシーズンを生み出したと思っている。どこかの時点でメルセデス、フェラーリ、そして、レッドブルと競い合える方法を見ていく必要がある」「どこかの時点でお金の配分に関して異なる取り決めになるだろう。どこかの時点で支出を制限しなければならなくなるだろう。我々の意見ではこのままでは持続可能ではないし、私もそう信じている。私が間違っているなら指摘してほしい。だが、私はこれは全員の共通の感情だと信じている」「あとはとにかくタイミングの問題だ。計画が1年ずつ遅れれば、1年ずつ遅れていくだけだが、重要なことは、F1の価値を考えれば、我々は合理的なコストでレースに勝てるポジションにいなければならないというのが原則だと思っている。それが我々が望んでいる方程式だ・・・今後数カ月で現実に戻されることになるだろう」ルノーは、2018年にコンストラクターズ選手権を4位で終えたが、3位のレッドブルには297ポイント差をつけられており、ワークスチームとして復帰して以降の3年間でまだ一度も表彰台を獲得できていない。ルノーF1チームは、2019年F1マシン『R.S.19』を2月12日(火)にエンストンのファクトリーで開催する発表イベントでお披露目することを明らかにしている。