ルノーF1は、F1ロシアGPでR.S.18にさらなる空力アップグレードを投入することを明らかにいた。F1シンガポールGPでルノーはダブル入賞を果たし、コンストラクターズ選手権の4位争いでハースとのポイント差をさらに広げることに成功している。ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2018年の残りの6レースで勢いを維持することがチームにとって重要だと語る。
「シンガポールでは、上位チームの競争力だけでなく、現在の競争がいかに厳しいかを再確認した。サーキットでも我々は自分たちの強みを発揮した」とシリル・アビテブールはコメント。「我々は、ある程度の満足度でシンガポールを離れることができた。シーズン後半戦で初めてダブルポイントフィニッシュを達成することができたことを嬉しく思っている。その結果、我々はコンストラクターズ選手権の4位争いにおけるわずかなアドバンテージを広げることができた」「我々はロシアでもこの勢いを維持できることを目指している。我々はすべてのエリアでプッシュし続けて、出来る限りポイントを獲っていく必要がある。ライバルも同じことをするのはわかっている」シリル・アビテブールは、シンガポールに持ち込んだ新しいエアロとメカニカルアップグレードが効果的であることを証明できたことに満足していると語る。「エンストン、ヴィリー、そして、トラックのチームの両方が、データで確認できているパフォーマンス向上をうまく移行させるために協力して取り組んでいる」ルノーは、大部分の開発作業を2019年マシンに移行しているが、シリル・アビテブールはまだ今季マシンの開発も完了してはないと語る。「我々はさらに安定性をもたらすことを期待して、さらなるアップグレードとメカニカル調整を行っている」シャシーテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、F1ロシアGPで計画しているアップグレードについてより詳細に語った。「ソチにはフロアのアップグレードを持ち込む。それはスパのアップグレードからの進化版であり、小さなゲインをもたらすはずだ」「シンガポールではバージボードとサイドポッドベインをアップデートして期待通りに機能していたので、ロシアでもそれらを使用する。ダブルポイントフィニッシュできたのは良いことだった」最新アップグレードの準備と評価の一部は、チームの開発ドライバーであるアルテム・マルケロフに任される。アルテム・マルケロフは、F1ロシアGPのフリー走行1回目にルノーのF1マシンに乗り込む。アルテム・マルケロフは、F1ハンガリーGP後のインシーズンテストでルノーのF1マシンを走らせているが、グランプリ週末で走行するのは初めてとなる。「アルテムはF2でうまくやっており、いくつか良い結果を出している」とニック・チェスターはコメント。「彼はこの機会に値する。彼をクルマで何ができるかを確認するのは興味深いことだ。彼は今シーズンここまで彼の役割でチームにプラスとなる貢献をしてくれている。彼は我々がやっていることにしっかりと貢献してくれている」関連:2018年 F1ロシアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール