ルノーF1のチーム代表シリル・アビテブールは、来週末のF1スペインGPでパワーユニットに新たな配合された燃料を導入することを明らかにした。現在、ルノーF1はコンストラクターズ選手権5位につけており、先週末のF1アゼルバイジャンGPではカルロス・サインツがワークス参戦以来のベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。継続した前進を目指している。
「我々の進歩は様々な形でデータに明確に示されている。例えば、我々のポールとのギャップは昨年より半減している」とシリル・アビテブールは、ルノーのF1スペインGPプレビューで述べた。「ヨーロッパシーズンのスタートではそのパフォーマンスを統合する必要がある」「我々はスペインで新しい燃料によるエンジン面のステップとコース特性に合わせた空力調整によって助けられるだろう。それによる前進を期待しているが、他の多くのチームもアップグレードを持ち込むことは認識しているし、バルセロナは全員が熟知している」「我々はポイント、そして、コンストラクターズ選手権4位を追い求める必要がある。現在、それは我々の手の範囲にあるが、今後はもっと厳しいものになっていくだろう」ルノーは、F1スペインGPで空力アップデートを導入するが、ルノーの最高技術責任者を務めるボブ・ベルは、すでにバクーでアップデートパッケージを実装しており、論理的にはかなり少ないものになると語る。「伝統的にバルセロナは、すべてのチームがアップグレードをもたらしてきた場所であり、通常、大幅なアップグレードが投入される」とボブ・ベルはコメント。「今年、我々は最初の大きな空力アップグレードパッケージをバクーで導入した。バルセロナでは完全に新しいエレメントは少ないだろう」「小さいものもあれば、大きいものもあるが、我々は今後もレース毎にアップグレードを投入していく」「クルマのパフォーマンスは、冬季テストで考えていたよりもはるかに向上している。我々には非常に安定したプラットフォームがある。それは開発のための素晴らしい土台であり、シーズンが進むにつれて、クルマをどんどん改善していく」「自信はあるし、我々は望んでいる位置を争えると信じている。決して簡単なことではないし、激しい戦いになるだろう。我々は開発を進め、残りのミッドフィールドの前にいるためにシーズンを通して懸命にプッシュしていかなければならない。我々は堅実な基盤のある良い位置にいる」ルノーはBP/カストロールと緊密な技術提携を結んでおり、燃料の開発をプッシュしている。マクラーレンは今年BP/カストロールを使用しているため、今回の新しい燃料が適用されるはずだが、レッドブル・レーシングはエクソンモービル製のため、その恩恵は受けられない。