ルノーF1は、今シーズンはシャシー性能でまだカスタマーチームのレッドブルとマクラーレンとの間に“かなり”の差があると考えているが、2019年までには肩を並べられるようになりたいと語る。2016年にワークスチームとして復活したルノーは、昨年コンストラクターズ選手権で9位から6位と順位を挙げた。ベストリザルトは5度の6位フィニッシュとなっている。
一方、カスタマーチームのレッドブルは3勝、13回の表彰台を獲得し、ワークスルノーは300ポイント以上の差をつけられている。ルノーはシーズンを通してシャシー性能を大幅に改善し、4番目に速いマシンとして評価されたが、レッドブルのパフォーマンスと比較するとまだ大きく遅れをとっており、今年はホンダからルノーにF1パワーユニットを変更したマクラーレンが大きな躍進をみせると予想されている。ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今年もカスタマーチームが前にいると予想するが、来シーズンまでにそのギャップを解消できることを望んでいると語る。「我々はシャシー面、空力面、そして、メカニカルプラットフォームでレッドブルと相当な差があることを把握している」とシリル・アビテブールは Autosport にコメント。「我々はレッドブルのことを非常に良くわかっているし、素晴らしいベンチマークだ。彼らは最高のシャシーのひとつを持っていると思う。今は最高のシャシーでないとしても、彼らは追いついてくるだろう」「マクラーレンは我々にとってやや未知数だ。彼らは異なるシャシー、異なるエンジン、異なるドライバーだからね。比較するのはとても難しい。興味深いベンチマークになるだろう」「総合的な能力という点で、我々は今シーズンを通して彼らに匹敵できるはずだと思っている。とは言え、彼らは非常に安定した組織だ。非常にうまく整えられ、組織されているし、資金も潤沢にある」「我々はまだ作業を進めているところだ。まだ成長しているし、独自のチームを構築しているプロセスの真っただ中だ」「今シーズンのなかで我々と彼らとのギャップは非常に小さいものになるとは思うが、2019年まで我々が彼らに完全に匹敵できるポジションにいられることはないと思っている」2018年のコンストラクターズ選手権では5位がルノーにとっての最低目標になるかと質問されたシリル・アビテブールは「新車を発表するときに競技面の目標を発表するつもりだ。だが、もちろん、その方向性でなければならない」と語った。
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