ルノーは、2017年型F1パワーユニットが期待通りのものに仕上がっているが、アップデートを施すのは信頼性の保証を得られてからだと述べた。ルノーは、2017年にむけて0.3秒の改善を掲げ、完全に新しいエンジン構造、第2世代のエネルギー回生システムを含む新コンセプトのパワーユニットを導入。しかし、テストでMGU-Kにオーバーヒートの問題が発生したことで、開幕戦オーストラリアGPでは2016年型のMGU-Kに戻した。
ルノーのF1マネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、信頼性が確保でき次第、2017年型のMGU-Kを再投入するとし、それが実現すれば、フェラーリとメルセデスとのギャップを縮めるのに役立つはずだと自信を持っている。「パワーユニットは期待していたレベルのパフォーマンスを発揮していると思うし、さらに力を引き出せると思っている。いずれ、2017年型のMGU-Kに戻す予定であり、アップグレードも投入することになっている。ただ、それは必要な信頼性レベルを達成した場合に限る」 開幕戦では、ニコ・ヒュルケンベルグが11位、ジョリオン・パーマーがリタイアとポテンシャルを発揮しきれなかったが、コンストラクターズ選手権5位という目標は達成可能だとシリル・アビテブールは確信している。「開幕戦オーストラリアではペースがあることは示せたが、必ずしもR.S.17の実力をフルに発揮できたわけではない。アルバート・パークでもポイントフィニッシュの可能性はあったし、達成できたはずだ」「新世代のF1ではあらゆる点で最大のポテンシャルを発揮する必要がある。適切なタイミングで適切な場所にクルマがいられるようにしなければならない。ストラテジストがコース上でベストな空間を見つけ、メカニックもマシンのコンポーネントにひとつもミスをなくし、ピットストップを可能な限り素早く実行し、パワーユニットの効果を最大限に生かすことが重要だ。常に好調を維持しなければならない」 「短期的な焦点は信頼性だ。ERSにトラブルは起きていないが、初戦ではジョリオンのブレーキに問題が発生するなど他の問題があったので、しっかりと取り組んでいく必要がある」 「メルボルンでは自分たちが望んでいたポイントを争う位置につけるだけのペースがあることはわかったので、それに関してはとてもポジティブだ。すべてを適切にできれば、シーズン末までにチャンピオンシップ5位の座を争っているだろう」
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