F1チームやドライバーは、夏のシャットダウン期間に束の間の休暇を満喫中だが、エンジンサプライヤーのルノーは引き続きパフォーマンスの向上に全力を尽くしている。F1チームは、前戦F1ハンガリーGPから8月下旬に行われるF1ベルギーGPまでの4週間のうち14日間に渡ってファクトリーを閉鎖する紳士協定に同意しており、期間中はほとんどのチームスタッフが仕事を忘れてリラックスした時を過ごす。
F1チームの中ではメディアやスポンサーの対応を担う広報、マーケティングなど、一部の従業員はシャットダウンが免除されており、また、各チームにパワーユニットを供給するエンジンメーカーなど、サプライヤーは紳士協定に参加しておらず作業を継続することが可能だ。レッドブルとトロ・ロッソのエンジンサプライヤーを務めるルノー・スポールF1は、レースチームやデザインスタッフが夏休みを取る一方で、完全に作業を停止することはないといい、夏休み中も約35%の従業員が仕事を継続するという。オペレーションディレクターのレミ・タフィンは「我々はスタッフが交替で休みを取るのでパフォーマンス作業は継続される」とコメント。「後半戦に向けて多くの重要なアップグレードを控えており、シーズン後半にパートナーチームと彼らのパフォーマンスの利益となるように作業を継続し続けることが重要だ」「我々には勢いがあり、ハンガリーの結果は我々が適切なトレンドに乗っていることを示している。誰もが休暇中に思えるかもしれないが、私たちは今でも必死にプッシュしている」「再開の地であるベルギーはかなりタフなレースとなるので、レースの前週からグランプリの準備を開始する。ダイナモでの作業を生かしつつ、エンジニアたちはスパでのパフォーマンスを最適化すべくセッティングを煮詰めていくことになる」「レース週末の月曜日からベルギーに向かうので、時間はあっという間に過ぎるだろう。だが、休みを取ってリフレッシュして戻れることは素晴らしい。シーズン後半戦にはかなり多くのレースがあるし、達成するにはアグレッシブな目標を掲げている」