ルノーは、ようやくパワーユニットのパフォーマンスに着手できる状態になったと考えている。ルノーのF1撤退が囁かれるなか、F1カナダGPでルノー製エンジンで最高位に入ったのは、周回遅れで9位のダニール・クビアトだった。「これが僕たちにできるベストだった」とダニール・クビアトは Autosprint に語った。
「パワーユニットには改善が必要なエリアがたくさんくある」実際、ルノーはここまで、繰り返し起こるV6ターボの信頼性トラブルの解決に最も神経を注いでいた。「これで信頼性に関する不安は3戦連続で経験していない」とルノーのマネジングディレクターのシリル・アビテブールは語った。F1カナダGPでは、マックス・フェルスタッペンのトロ・ロッソに新仕様のエンジンが載せられ、前戦モナコのペナルティーに加えてさらにグリッドペナルティーを受けた。マックス・フェルスタッペンは、信頼性は確かにあったが、まだパワーは足りないと De Telegraaf に語っている。「オーストリアもまた難しいレースになる」とマックス・フェルスタッペンは予想する。だが、パワーはこれから増えていくとシルル・アビテブールは語る。「信頼性はコントロールできたようなので、これからはパフォーマンスに注意を向けることができる」ルノーが、他のどのエンジンメーカーよりも多くのパフォーマンストークンを残しているのは事実だ。フェラーリとホンダはF1カナダGPにむけて初めてトークンを使用し、メルセデスは冬の間に大半を使用した。ルノーは12トークンを残している。シリル・アビテブールは「コンペティティブなエンジンを開発できなければ、F1でルノーの未来はない」と El Mundo Deportivo に覚悟を語った。
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