ルノーは、2015年にむけて現在のF1エンジンのオーバーホールに取り組んでおり、メルセデスの分割ターボチャージーのコンセプトを採用することを検討している。ルノーは、今年の厳しいF1シーズンを補うべく、先週ヴィリー・シャティヨンのダイナモ施設で2015年型パワーユニットの最初のバージョンを始動させた。
内燃エンジンの構造は大幅なオーバーホールは見込まれないが、ルノーはメルセデスが開拓した分割ターボのアイデアを評価していることを認めた。今年、メルセデスの好調を支えていると考えられる要因の一つは、エアコンプレッサーとタービンがエンジンの両端に配置されたデザインだとされている。分割ターボは、効率性を改善するためにターボラグを減らす助けになっており、またクルマの空力パッケージにも役立っているとされている。以前はそのコンセプトの影響を「現在のエンジンでは画期的なものではない」と軽視していたルノーだが、2015年にむけてそのアイデアを検討している。ルノーのトラックオペレーション責任者を務めるレミ・タフィンは、そのコンセプトが利益をもたらすのであれば、エンジニアが調査しないのは間違っていると述べた。分割ターボのコンセプトについて質問されたレミ・タフィンは「我々が異なるソリューションを評価しているのは確かだ」とコメント。「我々は全てのソリューションを探究していく」だが、レミ・タフィンは、多くのパーツは新しくなるかもしれないが、ルノーのエンジンに大幅なオーバーホールはないことを明かした。「あまり異ならない。ベースはかなり類似しているが、多くのことを変えることはできる」「過去にV8エンジンについてディスカッションした際、我々は最終エンジンは6〜7年前のものと非常に類似していると言ったものだ。だが、パーツの90%は異なっていた。だが、みなさんがそれらを見れても、かなり似通ったものだったと思う」「来年に向けても同じだ。いくつか異なるものが見られるのは確かだが、2015年に向けて劇的な変化はない」