ルノーは、開幕戦オーストラリアGPでカスタマーチームに影響を及ぼした問題の大部分を解決したと考えている。F1オーストラリアGPでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがパワートレインの問題でリタイア。ロータスとケータハムの2台もメカニカルトラブルでリタイアし、ルノー勢にとっては厳しい週末となった。
だが、ルノーのトラックオペレーション責任者レミ・タフィンは、セパンがパワーユニットに提示するチャレンジには慎重な姿勢をみせつつも、ルノーは今週末にむけて進歩を果たしたと主張する。「オーストラリアでの難しいレースを終え、我々はマレーシアを本当に楽しみにしている」とレミ・タフィンはコメント。「メルボルンではクルマにいくつか問題があったが、ヴィリーのダイナモで問題を再現した。ほとんどの問題は解決しているし、残りはセパンの金曜日までに管理できるだろう。さらなる問題が起こる可能性も予期しているが、その影響を最小限に抑えるために素早く反応することができる」「セパンの湿気は無過給エンジンを少し容易にしてきた。空中の含水量が増加してパワーが下がるからだ。通常、それは2つのロングストレートの影響を相殺していた」「今年はその贅沢はない。ターボエンジンなのでエアインテークは周囲の状況に関係なく常にコントロールされており、それらのロングストレートは本当に損害になっていく。結果として、セパンはそれほど寛大ではなくなる。1周につき2度、ターボは10秒以上の間10万回転近くまで吹き上がり、パワーユニットは全開となる」レミ・タフィンは、今週末も燃料消費がチームにとってチャレンジになると説明する。「だが、ストレートはそれぞれ1km以上あり、MGU-Hをリチャージするための多くの機会を提供する」「ターン15のヘアピンのようなタイトコーナー、1コーナーの複合、第3セクターの中〜低速コーナーは、ブレーキング時にMGU-Kのエネルギーを回復させる。コーナー間の短い加速の集中によって比較的高い燃料消費となるので、それらの機会にエネルギーを最大化することが信じられないくらい重要になる」「気象状況もエンジンマネジメント戦略で一役を担うだろう。高い気温によって、適切な冷却レベルを選ばなければならないことが懸念となるだろう。雨の可能性が高いことは、増加したトルクとグリップ不足によってクルマをコントロールするのを難しくする。したがって、焦点は優れたドライバビリティと変化する気温のコントロールとなる」