ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、ニック・ハイドフェルドがマシンで数周走行しただけで、負傷したロバート・クビサの不在の場合に2011年シーズンを率いるために必要な人物であることがわかったと述べた。ニック・ハイドフェルドは、2月上旬のラリーで重傷を負ったロバート・クビサが回復するまで、ヴィタリー・ペトロフとともにルノーのシートに座る。
ニック・ハイドフェルドは、ヘレステストでルノーのテストオーディションを受けたが、エリック・ブーリエは、ハイドフェルドがすぐにリーダーシップを発揮したことに非常に感銘を受けたと述べた。「彼がチームに加わり、ファクトリーに来てエンジニアに短い自己紹介をして1時間話し合った」「ヘレスでテストをしたとき、私は無線を聞いていたが、彼がエンジニアと話している様はまさに(チームに)溶け込んでいた。すで午前中に半分確信した」エリック・ブーリエは、ニック・ハイドフェルドがこれほど素早くかつ決定的にこの役割に馴染むとは予想していなかった。「チームリーダーとして、彼がやすやすと居場所を見つけたことには驚いた。もう少し時間がかかるだろうと思っていた」「最初の走行のあと、彼はチームに残留するかのようにいくつかの変更をはっきりと要求してた」エリック・ブーリエは、ルノーにとってロバート・クビサの代役には技術的なリーダーシップをとれるドライバーが重要な要素であり、ニック・ハイドフェルドが常に第一候補だったと述べた。「このようにシーズンの早い段階に事故が起こったので、我々は経験豊富で、もちろん速く、技術的な決断を引っ張り、チームとともに確固たる決断ができる性格のドライバーが必要だという結論にすぐに達した」「そういった特徴の他に、できればピレリのタイヤの経験があり、2009年にKERSでレースをした知識があるという条件を追加した。すべてに当てはまるのはひとりしかいなかった。それがニックだった」「それに加え、彼は2011年の我々のふたつ目のシートの状況を追いかけていたので、昨年彼とは何度か会っていた」「実際、我々はそれについてロバートと話し合いさえした。彼は麻酔から覚めたばかりで、早過ぎると思ったが、ジェラルド(・ロペス)は彼と話をした。ロバートはふたりの名前を挙げた。ニックと(トニオ・)リウッツィだった」ロータス・ルノーGPには、リザーブドライバーとしてブルーノ・セナがおり、それに加えてドライバー養成プログラムにはファイルーズ・ファウジーとホーピン・タンがいる。エリック・ブーリエは、今年さらに代役ドライバーが必要になった場合には、外部のドライバーを起用するのではなく、リザーブのラインアップから探すと述べた。「シーズン後半にそのようなことが起こった場合、マシンは開発されているはずなので、リザーブドライバーのひとりを走らせる」「そのドライバーは(それまでには)チームと6ヶ月過ごしているので、全員を知っているだろうし、手順も理解しているだろう」「このマシンを開発するという責任を若手ドライバーのふたりに任せるのはリスクが高すぎた。そういうギャンブルをしていたなら私は愚かだっただろう」
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