フェルスタッペンのマクラーレン移籍説が過熱するなか、レッドブルF1がハースのオリバー・ベアマンを後任候補として注視しているとの見方が浮上した。一方で、フェラーリのドライバー育成出身であるベアマンは、シャルル・ルクレールの長期契約やルイス・ハミルトンの好調によって、フェラーリ昇格への道が狭まっているとの指摘も出ている。Sky Sports F1のデビッド・クロフトは、レッドブルがベアマンの動向を「非常に注意深く見守っている」と明かした。
チーム代表ローラン・メキースは、かつてフェラーリ在籍時代にベアマンをフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ迎え入れた人物であり、その関係性も注目されている。フェルスタッペン去就を巡る憶測が加速2026年シーズンに入り、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る噂は続いてきたが、イギリスGP後にはマクラーレン移籍説が一気に注目を集めた。オスカー・ピアストリとの事実上のトレード案まで取り沙汰されるなか、新たにレッドブルの後任候補として名前が挙がったのがオリバー・ベアマンだ。ベアマンは2025年のF1デビュー以来、ハースで高い評価を獲得。フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身として、将来的なフェラーリ昇格候補の筆頭と見られてきた。しかし、そのシナリオは以前より難しくなっている。シャルル・ルクレールは長期契約を締結し、ルイス・ハミルトンも復調によってタイトル争いに加わるなど、フェラーリの現ラインアップは当面維持される可能性が高まっている。ブランドル「フェラーリへの道は閉ざされた」Sky Sports F1のマーティン・ブランドルは、こうした状況がベアマンにとって難しい立場を生んでいると語った。「オリーは、シャルル・ルクレールがフェラーリと再契約し、ルイス・ハミルトンも今後何年も走り続けそうだという現実を見ているはずだ」「彼のワークス・フェラーリへの道は閉ざされた」ブランドルはさらに、ハースの戦力面にも懸念を示した。「一方でハースは最小規模のチームであり、マシン開発でもライバルに後れを取っている」「オリーは今やっていることを続けるしかない。素晴らしい走りを見せているし、エステバン・オコンにも少しプレッシャーを与えている」「ただ、現状では少し身動きが取りづらい。プランBを考える必要があるかもしれない」クロフト「レッドブルは非常に注意深く見ている」そのプランBとして浮上したのがレッドブルだ。Sky Sports F1のデビッド・クロフトは、ローラン・メキース代表との関係にも触れながら次のように語った。「君の後ろに見えるレッドブルのホスピタリティーには、チーム代表のローラン・メキースがいる。彼こそフェラーリ・アカデミーにオリバー・ベアマンを迎え入れた人物だ」「レッドブルがオリバー・ベアマンを非常に注意深く見守っていることは知っている」「もしスクーデリア入りの道がないのであれば、それはレッドブルにとっても、オリーにとっても非常に良い選択肢になるかもしれない」バトン「他チームとの交渉も必要」2009年F1王者のジェンソン・バトンも、ベアマンはまだ21歳と若く、まずは結果を出し続けることが重要だと強調した。一方で、マネジメント側には将来を見据えた動きを求めている。「今は集中し続けることが重要だ。彼はまだとても若く、このスポーツで自分を証明している最中だからだ」「ただ、マネジメントは他チームや別の可能性について話を進める必要があると思う」「ルイスが今のような速さを何年も維持するなら、彼はこのチームに留まったままになってしまう可能性がある」ベアマン本人は冷静な姿勢一方、ベアマン本人はフェラーリ昇格を巡る憶測を意に介していない。「何歳までに何を達成しなければならないという考えはないし、そういうことは気にしていない」また、2026年シーズン終盤が重要なタイミングになるとの見方を示した。「今年の終わりは重要だと思う。多くの契約が満了するし、2026年の勢力図を見てから2027年がどうなるかが決まっていくはずだ」「でも、それは僕の仕事ではない。僕はマシンを走らせるだけで、そうしたことは担当してくれる人たちがいる」フェラーリへの昇格ルートが見えにくくなるなか、ベアマンの将来には新たな選択肢が浮上している。フェルスタッペンの去就次第では、レッドブルが本格的に獲得へ動く可能性もありそうだ。