エイドリアン・ニューウェイが手掛けたトラック専用ハイパーカー「RB17」が、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初めて一般公開され、自らステアリングを握って歴史的なデビューランを飾った。2020年末に最初のスケッチを描いてから約5年半。レッドブルを離れ、現在はアストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーを務めるニューウェイにとっても、この瞬間は「非常に特別」なものだったという。
RB17がついに初走行 ニューウェイ「非常に特別な瞬間」グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード初日、ニューウェイは自身がゼロから設計を主導したRB17で名物ヒルクライムを走行した。2024年大会ではデザインモデルのみが披露されていたが、今年はプレプロダクション仕様が初めて動態展示され、ニューウェイ自身がステアリングを握った。走行後、ニューウェイは長年温めてきたプロジェクトが形になった喜びを語った。「非常に特別な瞬間だ。本当に長い時間をかけて準備してきた」「最初のスケッチを描いたのは2020年のクリスマスから2021年にかけてだった。本当に長い開発期間だったけど、ファクトリーのみんなが素晴らしい仕事をして、この場までクルマを仕上げてくれた」「このクルマをここへ持ってきて、初めてヒルクライムを走らせることができた。本当に特別だ」約1200馬力V10搭載 世界限定50台RB17はレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズが開発したサーキット専用ハイパーカーで、4.5リッター自然吸気コスワース製V10エンジンを搭載。システム出力は1200馬力を超え、生産台数は世界限定50台となる。グッドウッドではプレプロダクション車が週末を通して走行予定で、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーと、レッドブルのリザーブドライバーである角田裕毅もステアリングを握る予定となっている。まだ完成形ではない「開発は続いている」一方で、ニューウェイはRB17がまだ最終仕様ではなく、多くの先進システムは開発途中にあることも明かした。「現時点ではアクティブサスペンションはまだ作動していない」「ファンシステムも冷却だけで、ダウンフォースは発生させていない。他のアクティブシステムもまだキャリブレーション中なんだ」「今回はまずクルマを完成させて走らせることが目的だった。初めて走ったのはわずか3週間前だ」「それを考えれば、こうして初めて外へ持ち出し、問題なく走らせることができたのは本当に特別なことだ」ニューウェイはF1で培った数々のアイデアをRB17へ投入しており、レギュレーションの制約を受けない自由な設計思想を追求している。完成仕様では1992年のウィリアムズFW14Bを象徴したアクティブサスペンション技術など、自身の代表作から着想を得た技術も盛り込まれる予定だ。ニューウェイにとっても節目の一日現在のニューウェイはアストンマーティンF1で2026年新規則マシン「AMR26」の開発を最優先としており、夏休み前には大型アップグレード投入も控えている。その多忙な日々の中で、自ら設計したRB17を初めて公の場で走らせた今回のグッドウッドは、約5年半に及ぶプロジェクトが一つの節目を迎えた瞬間となった。走行後に見せた満面の笑みは、このクルマへの強い思い入れを物語っていた。
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