レッドブルの元モータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコが、母国レースとなる2026年F1オーストリアGPを欠席することが明らかになった。その背景には、チーム首脳陣との関係悪化や、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る重要な協議が行われるとの見方が浮上している。一方、レッドブルは今季最大規模のアップグレードを投入し、メルセデスとフェラーリとの差を縮めることを目指している。フェルスタッペンもチームの競争力回復が自身の去就を左右する重要な要素であることを認めた。
マルコ欠席の背景とフェルスタッペン残留交渉ドイツ紙『Bild』によると、昨季限りでレッドブルのモータースポーツアドバイザーを退任したヘルムート・マルコは、現在の経営陣との対立を避けるため、オーストリアGPへの来場を見送ったとされる。同紙はさらに、レッドブル首脳陣がレッドブル・リンクに集結し、フェルスタッペンに長期残留を決断させるための協議を行うと報じた。契約に盛り込まれた離脱条項をチーム側が買い取る可能性も取り沙汰されている。マルコ自身も、フェルスタッペンとの話し合いは避けられないと認めた。「彼にとって最も重要なのは常に競争力だ」「トップドライバーは誰もがパフォーマンス条項を契約に盛り込んでいる。その意味で、この時期に話し合いが行われるのは当然だ」「できるだけ早く双方が再び合意に達するのが理想だ」フェルスタッペン「今でも頻繁に連絡を取っている」フェルスタッペンは当初、マルコがシュピールベルクを訪れるものと思っていたという。「来ると思っていたけど、来ないと聞いた」「僕たちは本当に多くの時間を一緒に過ごしてきた。彼がここにいないのは少し違った感じがする」「でも今でも頻繁に連絡を取り合っているし、いろいろな話をしている」「一緒に成し遂げたことや素晴らしい時間を振り返ることの方が大切だ。彼がここにいないことばかりを考えているわけではない」「本当に素晴らしい思い出ばかりだし、今でも定期的に電話をしている。レースだけではなく、人生のさまざまなことについて話している」大型アップグレード投入も「最後の一歩が最も難しい」今回のオーストリアGPでは、レッドブルが今季最大規模となるアップグレードを投入している。フェルスタッペンは今回の開発が極めて重要だと強調した。「チームにとって本当に重要なアップデートだ」従来の改良については一定の成果を認めつつも、さらなる前進の難しさを口にした。「これまでの改善は良かった。でも、あれは比較的簡単なステップだった」「大きく遅れている時は追いつくための改善はしやすい。でも本当に難しいのは最後の一歩だ。勝利を争えるレベルまで到達することが一番難しい」また、競争力が回復するまでどれだけ待てるかとの質問には、マクラーレンのオスカー・ピアストリとのシート交換説も浮上する中、慎重な姿勢を崩さなかった。「様子を見るしかない」「今は答えるのが難しい。僕たちは4番手のチームでいることを望んではいないし、改善したい。そのために全力で取り組んでいる」暑さ対策には冷却ベストを使用せずオーストリアでは高温が予想され、FIAは冷却ベストの使用を認める暑熱対策プロトコルを発動した。しかしフェルスタッペンはレース中の着用を見送る考えを示した。「暑い? だから何だという話だ」「今のF1マシンはそれほど身体的に厳しいものではない。レース前には冷却ベストを着るけど、それで十分だ」「これまでも暑いレースは何度も経験してきたし、去年のオーストリアも暑かった」今回のオーストリアGPでは、マルコ不在という異例の状況の中で、フェルスタッペンの将来を巡る協議と大型アップグレードの成果が大きな焦点となっている。レッドブルが競争力を取り戻せるかどうかは、エースドライバーの長期的な去就にも少なからず影響を与えることになりそうだ。
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