マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンが、F1における複数チーム所有の禁止を求める書簡をFIA会長モハメド・ビン・スライエムに送ったことを受け、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースが見解を示した。ブラウンは、レッドブル・レーシングとレーシングブルズを同じレッドブルGmbHが所有している現状について問題提起しており、サッカーのUEFA大会のように同一オーナーによる複数チームの参戦を禁止すべきだと主張している。
ザク・ブラウンが求める“11チーム完全独立”ブラウンは近年、F1におけるチーム間の独立性について繰り返し疑問を投げかけてきた。その中で、2025年7月にローラン・メキースがレーシングブルズのチーム代表からレッドブル・レーシングのトップへ異動した際、通常予想されるガーデニング休暇がなかったことを例に挙げた。さらにマイアミGPでは、オープニングラップでマックス・フェルスタッペンがリアム・ローソンをコース外へ押し出した場面がありながら、その後ローソンが比較的容易にフェルスタッペンを先行させたように見えたことについても疑問を呈していた。ブラウンはこうした事例を根拠に、F1でも複数チーム所有を禁止するべきだと訴えている。メキース「必要ならさらなる措置を支持する」これに対し、ローラン・メキースはレッドブルとしてさらなる独立性確保の措置を支持する考えを示した。「我々は皆、11チームがサーキット上で独立して競争することを望んでいる」とメキースは語った。「スポーツとしてここ数週間、数か月、数年にわたり、各チームの独立性をさらに高めるため多くの取り組みを進めてきた」「もし他チームであれ、その他の関係者であれ、11チームが独立してレースを行うことを保証するためにさらなる措置が必要だと考えるのであれば、我々はそれを支持する」問題は所有構造だけではないとの見解一方でメキースは、議論を単純に所有関係の問題へ限定すべきではないとの考えも示した。「我々は、核心は所有構造や戦略的サプライヤー関係ではないと考えている」「ピットレーンではさまざまな形でチーム同士の協力関係が存在している。パワーユニット供給、ギアボックス供給、サスペンション供給、一部出資、完全所有など、その形態は非常に多い」現在のF1では、カスタマーチームへのパワーユニット供給やギアボックス供給など、チーム間の技術提携が広く認められている。メキースは、所有形態だけを問題視するのではなく、あらゆる協力関係を含めて公平性を議論すべきだとの立場を示した。レッドブルは現行体制に問題なしとの立場メキースは、レッドブル・レーシングとレーシングブルズは現時点でも独立して競争しているとの認識を示している。「我々は、戦略的パートナーシップや所有構造に関係なく、サーキット上では独立してレースをしている」「我々は現在もそうであると感じている」「それでもスポーツとして必要だと判断されるのであれば、さらなる措置について全面的に後押しする」ブラウンが求める複数チーム所有の禁止は、レッドブル陣営だけでなく、パワーユニット供給や技術提携を含むF1全体の構造に影響を与える可能性がある。今後、この議論がFIAやF1コミッションの場でどこまで具体化していくのか注目される。