レッドブルF1のシニアアドバイザー、ヘルムート・マルコが、アイザック・ハジャーの将来について“さりげないヒント”を投下した。サンパウロGP後のブログで、今季の安定感を強調し「未来にとって非常に良い兆候だ」と評価したことで、2026年の昇格論がさらに強まっている。チームはレッドブルとレーシングブルズの両チームを含む2026年の最終ドライバーラインアップを、アブダビ最終戦前後に発表する見通しだ。
現在確定しているのはマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーのみで、ハジャーの昇格は“事実上の既定路線”との見方も広がっている。マルコ、ハジャーを「今季のレベレーション」と絶賛マルコはspeedweek.comのブログで、アイザック・ハジャーを「今季のレベレーション(発見)」と表現し、こう記した。「ハジャーは私の見解では今季のレベレーションだ。本来なら選手権で10番手よりも上にいるべきだが、彼は4度のエンジントラブルに見舞われた。パリ出身の彼のマシンが問題なく走れば、トップ10入りは確実だ。これは彼の未来にとって非常に良い兆候だ」さらに、安定したリザルトが昇格に直結すると示唆するかのように「トップ10が確実なドライバー」であると強調し、評価の高さを裏付けた。F2準優勝からF1へ 初年度で予想を超える結果アイザック・ハジャーは2024年のF2でタイトル争いを繰り広げ、最終戦でガブリエル・ボルトレトに逆転され2位でシーズンを終えた。だが昇格後のF1では期待以上の結果を出しており、現在はドライバーズ選手権10番手、得点は43ポイント。オランダGPでは自身初の表彰台となる3位を獲得し、レーシングブルズ勢の中でも安定感は際立っている。2026年の残る枠は角田裕毅とローソンの争いへレッドブルは2026年シーズンの体制に向け、両チームで残る3枠の選定を進めている。広く報じられている通り、ハジャーはフェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングへ昇格する可能性が高い。一方、レーシングブルズでは角田裕毅とリアム・ローソンがアービッド・リンドブラッドと組む1シートを争う構図だ。両者の評価は拮抗しており、ブラジルGPでの走りも含め最終戦まで判断が持ち越される見込みである。フェルスタッペンのタイトル情勢にもマルコが言及マルコはブログでマックス・フェルスタッペンのタイトル争いにも触れた。残り3戦とスプリントを前に、フェルスタッペンは首位ランド・ノリスに49ポイント差をつけられている。「ノリスに49ポイント差がある状況で、残りは3つのグランプリとスプリントだ。マックスのチャンピオンシップの望みを残すには、今やランド・ノリスに何かが起きる必要がある。そうでなければ我々にはチャンスはない。ランドがリタイアするか、もしくは接触が起こるかだ」さらにマルコは、シーズン中盤以降のパフォーマンス向上を評価し、「全体としてはポジティブだ」と前向きな見解を示した。ハジャー昇格は“最終局面”へ 発表はアブダビ前後マルコの表現はあくまで公式発表ではないものの、原文そのままでも“ハジャー昇格”が極めて濃厚であることを示唆している。特に以下の点が決定打となっている。■ 「未来にとって非常に良い兆候」と明言■ トラブルがなければ「トップ10確実」と断言■ 2026年体制がアブダビ前後に発表される予定■ ハジャーが唯一の“確定若手枠”として扱われている公式発表まで残りわずかとなる中、レッドブルの最終判断が注目を集めている。
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