レッドブルとNTT東日本は、NTT東日本が保有する大宮アルディージャおよび大宮アルディージャVENTUSを運営するエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティが発行する株式100%をレッドブルに譲渡する株式譲渡契約を締結したことを発表。株式譲渡は2024年9月を予定している。大宮アルディージャは、埼玉県さいたま市をホームタウンとするプロサッカークラブで、前身は1969年に結成された「電電埼玉サッカーチーム」であり、その後「電電関東サッカー部」「NTT関東サッカー部」とチーム名を変更し、1998年に大宮市(当時)をホームタウンとする...
2021年には日本初の女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)へ参戦する大宮アルディージャVENTUSを設立した。育成世代での活動では、世界で通用する選手、そして社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成に取り組んでおり、年代別日本代表チームに多くの選手が選出されるとともに、これまで50名を超えるプロサッカー選手を輩出してきた。また、地域課題・社会課題の解決に向けてもホームタウンと一体となって積極的に取り組んでおり、同時に地域の皆さまの資産を活用することでクラブの課題を解決し、双方の価値向上へと繋げる活動を行っている。クラブ理念である「スポーツを通じて夢と感動をわかち合える、より良い地域社会の実現に貢献する」のもと、フットボール領域をはじめ、クラブと地域で人や組織の成長を循環させ、持続的な成長と発展を実現する「成長循環型クラブ」を目指しさまざまな取り組みを行っている。レッドブルはオーストリア・ザルツブルグに本社を置き、主にエナジードリンク事業で知られている。しかしながら、飲料製品の製造・販売にとどまらず、複数のF1レーシングチームやアイスホッケー、サッカークラブなどのスポーツマネジメントの運営も行なっている。限界に挑戦し、スポーツと青少年の発展を促進し、熱狂、エネルギー、革新、そして人とアイデアに「翼をさずける」ことを目指している。サッカークラブの運営としては、世界3カ国(アメリカ、ドイツ、ブラジル)で3つのクラブが活動しており、レッドブルサッカーネットワークを構築している。サッカー界における運営方針は、特徴的なブランディング、革新性、財務的安定性を兼ね備える一方で、インフラや長期的な発展への投資も行うというものレッドブルとしては、Jリーグは非常に競争力のあるサッカーリーグであり、年々国際的な認知度を高めている中で、26年の歴史を積み重ねてきた大宮アルディージャの存在感は特別なものであり、また多くの育成出身選手をトップリーグに輩出してきた実績は、レッドブルサッカーネットワークの一員となるのにふさわしいクラブであると判断した。WEリーグに参戦している女子チームについても、世界で活躍できる能力をもった選手たちが多く在籍しており、大きな可能性を感じている。大宮アルディージャがレッドブルサッカーネットワークの一員となることで、サッカーネットワークを活用したトップチームの選手・指導者の育成とパイプラインの構築、パフォーマンス発揮に向けたノウハウの活用、さらには最良な環境への投資を通じた地元出身選手・指導者の育成と地域社会への貢献を実現していく。ホームタウン・さいたま市もさらなる発展の可能性を秘めた街であり、主な活動エリアである大宮においてクラブの活動を通じて投資しパートナーシップを結ぶことは、レッドブル、日本サッカー、そして、ホームタウン・さいたま市にとって持続可能な成長を遂げるチャンスであると考えている。地域に存在するサッカー文化を土台とし、地元住民のアイデンティティを確立することで、この地域の重要性をさらに拡大していく。レッドブルのコミットメントは、ホームタウン・さいたま市で引き続き活動を継続することであり、これまでクラブがステークホルダーと育んできたチーム名やクラブカラーなどをリスペクトし、クラブが積み重ねてきた26年の歴史をベースに積極的に新たな挑戦を行っていくことで「継続と発展」を示し、クラブ理念の実現と成長循環型クラブとしての取り組みをより加速させて行く。オリバー・ミンツラフ(レッドブル GmbH 代表者)まずは、NTT東日本、Jリーグ、およびWEリーグの関係者の方々に対し、常に信頼に満ちた対話をしていただいたことに感謝申し上げます。アジアにもクラブを持つことができ、戦略的に重要な地域で私たちのサッカーポートフォリオを拡大できることを大変嬉しく思っています。日本サッカー界は近年、非常に順調に発展しており、数多くのトップタレントを輩出しています。私たちはクラブと共にこの成功の道の一部となり、経験と専門知識を提供して、将来的には、大宮を日本サッカー界において名門クラブの一つにするために貢献したいと考えています。澁谷直樹(NTT東日本 代表取締役社長)日頃より大宮アルディージャを支えてくださっているサポーター、パートナー、関係者の皆さまに対し、厚く御礼申し上げます。また、話し合いを進めていく中で変わることなく誠意ある対応をしてくださったレッドブルの皆さまに心より感謝いたします。レッドブルの皆さまからは日本のサッカーにかける熱い情熱を感じました。我々よりもスポーツチームの運営経験が豊富であり、大宮アルディージャのファンや伝統を大切にしながら素晴らしい歴史をつくっていってくれることを確信しました。当社はパートナーとして引き続きクラブを応援するとともに、NTTグループのアセットを活用して地域におけるクラブの発展を支えることで、より良い地域社会の実現に貢献していく所存です。今後とも大宮アルディージャへの応援をよろしくお願いいたします。佐野秀彦(大宮アルディージャ 代表取締役社長)日頃より大宮アルディージャへの多くのご支援と温かいご声援をいただき、誠にありがとうございます。この度、大宮アルディージャはレッドブルをオーナーに迎え、新しい一歩を踏み出すこととなります。レッドブルサッカーネットワークの強みを活かして、さまざまなプロジェクトに参画し地域の皆さまとともに強く魅力あるクラブへの成長・発展に必ずつなげてまいります。そして今回の大きな変革がJリーグ、WEリーグ、そして日本サッカー界の発展にもつながるよう取り組んでいきます。大切にしていくこと。それは、これまで地域とともに築きあげてきたクラブのアイデンティティや歴史、そして全てのアルディージャファミリーへのリスペクト。それらを礎に新たな力を取り入れ、果敢にチャレンジしていき、クラブ理念の実現に向け「成長循環型クラブ」を目指していきます。シーズン途中でのご報告となりますが、男子トップチームは今シーズン必ずJ2に復帰するという目...