レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームがメルセデスから220人のメンバーを引き抜いていることを明かし、ライバルチームのF1ボスによる従業員の離脱に関する主張に反撃した。今月、デザインの第一人者であるエイドリアン・ニューウェイが2025年にレッドブルを去ると発表されたことで、レッドブル内で大量離脱が起きるのではないかという憶測が広がっている。
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンはマイアミで、エイドリアン・ニューウェイのニュース以降、レッドブルの関連会社から履歴書を受け取ったことを明かし、その噂をさらに煽った。レース後にブラウンの言葉を受けたメルセデスのトト・ヴォルフも、レッドブルからの離脱希望者が増えていることに気づいていると同調している。しかし、2021年のタイトル争いにさかのぼり、ヴォルフと長期にわたって口論を繰り広げてきたホーナーは、メルセデスはコース上での苦戦に集中すべきだと考えている。ホーナーは、レッドブルの新進エンジン部門がメルセデスから200人以上の従業員を雇用していることを認めながらも、退職者の可能性については心配していないと主張する。これがライバルによるキャンペーンだと感じたかどうかと質問されたホーナーは「それは避けられないことだと思う」とホーナーは語った。「2人の立候補者が関与しており、彼らはよく話している」と答えた。「いたちごっこに巻き込まれるつもりはない。私なら、それよりもトト自身が抱えている問題に集中したいね」「強さや深さはもちろん気にしていない。チーム間の移動は常に起こる」「今年、我々がマクラーレンから何人を雇用したか、あるいはVCARBがメルセデスから何人を雇用したかは分からない」「我々は220人を採用し、HPPから220人をレッドブル・パワートレインに採用した。 だから、人材を失うという話になれば、1人や2人の履歴書よりも、220人の方が少し心配になる」ニューウェイの退任決定を受けて、次はスポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーが新天地に向かうのではないかという憶測も流れている。ホーナーは、レッドブルでの契約に関する話し合いはまだ隠されているし、ウィートリーが退団を希望しているかどうかについては言及しなかった」「誰にでもうわさはある」とホーナーは付け加えた。「個人間の契約やその条件については、公の場で話すようなことではない」