ニューウェイ レッドブルF1離脱でも2027年まで他チームに移籍できず？

レッドブル・レーシングはF1で圧倒的な強さを誇っているが、チーム代表であるクリスチャン・ホーナーの将来が不透明な中、ニューウェイは今年初めに勃発したチーム支配権をめぐる勢力争いの影響に幻滅しているようだ。しかし、情報筋によると、状況は明確ではなく、チーム上層部やレッドブルのエナジードリンクの親会社とも、彼がチーフテクニカルオフィサーの座を去ることについての正式なコミュニケーションはないとしている。さらに情報筋は、正式な辞表が提出されていないことも示唆している。この衝撃的な展開は、ニューウェイの離脱が大金を誇るライバルチームへの移籍の扉を開く可能性があるという話を煽るのは必至で、フェラーリとアストンマーティンの両チームがニューウェイを引き抜こうとしていることが知られている。両チームはF1の最前線に立つための高い目標を掲げているため、ニューウェイの意見から恩恵を受けることになるだろう。フェラーリは来年、ルイス・ハミルトンの加入によって強化され、ニューウェイがそこに移籍すれば、イタリアチームと7度のワールドチャンピオンの両方と初めて仕事をすることになる。しかし、ニューウェイがマラネロへの移籍という人生の大転換を望むかどうかは疑問であり、レッドブルと同じくらい政治的に複雑になり得る状況に足を踏み入れる可能性もある。アストンマーティンもニューウェイを誘致しようとしており、Autosportは最近、オーナーのローレンス・ストロールが個人的にニューウェイ誘致のオファーを出したことを明らかにしている。ストロールはアストンマーティンF1チームに対して野心的なビジョンを持っており、ニューウェイにとってそこへの移籍は論理的に容易で、数年間レッドブルで密接に仕事をしてきたダン・ファロウズとの仕事上の関係も新たになるだろう。しかし、ニューウェイを取り巻く状況は、特に契約上の取り決めとなると、信じられないほど複雑だ。レッドブルが木曜日夜の声明で明らかにしたように、昨年初めに交わされたニューウェイの現在の契約は、2025年末までチームで働くことを約束している。しかし、その先さらに12カ月間はレッドブルのライバルチームへの移籍を妨げる契約不履行条項があることも分かっており、理論上は2027年まで他のチームへの移籍は不可能となる。2026年にF1レギュレーションが刷新されることを考えば、この条項はレッドブルにとって大きな意味がある。この遅れにより、2028年までニューウェイのインプットは最小限に抑えられることになる。2028年は次のルールサイクルにかなり入っており、各チームはすでに次のレギュレーションへのマシンに深くコミットしているだろう。その頃にはニューウェイは70歳に近づいており、輝かしいF1キャリアを終えて引退に近づいている可能性が高い。もう1つ考えられるシナリオは、ニューウェイが他のチームに全力投球するよりも、F1から完全に身を引くことを考えている可能性だ。ニューウェイはレッドブルのハイパーカーRB17など、他のプロジェクトに熱中していることで知られているが、その作業を続けるには、ミルトン・キーンズを拠点とするチームの外ではなく、その一員であり続ける必要がある。ニューウェイがライバルチームへの移籍を急ぐことができる唯一の方法は、ニューウェイ自身、レッドブル、そして新しいチームというすべての利害関係者の間で、現在の契約条件を買い取ることで合意に達した場合だろう。しかし、そのような契約は非常に高額になる可能性が高く、レッドブルは競合他社に早期のアドバンテージを与える可能性があるため、彼を安く手放すことを嫌がるだろう。