レッドブルは、RBのドライバーであるダニエル・リカルドに最後通告を突きつけ、早ければ5月にもリアム・ローソンがフルタイムのF1シートに就く手にすることになるかもしれない。ローソンの母国ニュージランドのHeraldによると、リカルドはローソンの称賛者として知られるレッドブルのドライバー開発責任者ヘルムート・マルコ博士から最後通告を突きつけられたという。
日本GPと中国GPでそれぞれリカルドの調子が上がらなかった場合、レッドブルはドライバーを交代し、ローソンをマイアミのRBのシートに座らせ、残りのシーズンをチームにとどまらせるという。また、同紙は、ローソンがレッドブル内部でワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンと長期的にコンビを組むための最良の選択肢と見られていると伝えている。22歳のローソンは、昨年モータースポーツの頂点への短期間の進出で感銘を与えたが、ジュニアチームがリカルドと日本の角田裕毅のドライバーペアを残すことを選択したため、RB(旧アルファタウリ)の2シートのうちの1シートをレッドブルの首脳陣に見送られた。代わりに、ローソンはレッドブルの2つのF1チーム両方のリザーブとしての役割を継続しており、この役割は2022年から続いている。しかし、今季の不甲斐ないスタートを受け、レッドブルが将来を見据える中でリカルドにシートを維持するようプレッシャーがかかっている。2025年末までレッドブルのエンジンサプライヤーであるホンダとのつながりがあることから、角田裕毅のRBでのポジションは安泰と見られている。ペレスは、レッドブルに残留するのに有利な立場にあり、現在ドライバーズチャンピオンシップでは3位につけてる。シーズン最初の3戦を終えて、リカルドはまだ1ポイントも獲得しておらず、バーレーン、サウジアラビア、そして先週末のオーストラリア大会では角田裕毅に予選予選で敗れている。リカルドは、メルボルンで行われたホームレースで、キャリア初のアルバート・パークでのQ1敗退を喫した。2023年オランダGPでリカルドが手を骨折した後、ローソンはアルファタウリでの5レースで力を発揮。シンガポールGPでは世界王者マックス・フェルスタッペンを予選でノックアウトし、9位でフィニッシュ。これは当時アルファタウリのシーズン最高成績だった。このパフォーマンスは、レッドブルがリカルドと角田裕毅の残留を決め、ローソンが2024年も残留しないと言われた週末でのものだった。今年初め、ローソンはHeraldに対し、今年シートを持たず、必要なときにRBのマシンに乗り込む準備ができているという自身のメンタリティについて語った。「いつ、何をドライブするかはまだ決まっていない。「僕はF1マシンのステアリングを握りたいし、それがテストであれ、レースであれ、それを実現させるためにみんな努力している。レッドブルはシニアチームからジュニアチームまで、冷酷なまでにドライバーを酷使してきた歴史がある。2022年、アルファタウリのセカンドシートにはローソンではなくニック・デ・フリースが抜擢されたが、昨シーズン途中で解雇された。