レッドブルのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドが急いで復帰するよりも先週末のカタールでのレースを欠場したのは完全に理にかなっていると信じている。リカルドは、8月のオランダGPの金曜プラクティス中にマクラーレンのオスカー・ピアストリとの接触を避けるためにバリアにクラッシュし、左手を骨折。以来戦列を離れている。
7月に解雇されたニック・デ・フリースの後任として、アルファタウリからF1復帰した34歳のリカルドは、その後5戦を欠場している。リカルドはロサイル・インターナショナル・サーキットでのレースに向けて復帰間近だったが、多くのドライバーに影響を及ぼした暑さと湿気を考えると、遠くから見守っていた方が良かったとホーナーは感じている。リカルドは来週末、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるアメリカGPでクルマに戻ることになる。「我々は彼が完全なフィットネス状態にあるのを見たいと思っている」とホーナーは語った。「特に彼にとってレースを欠場するのは正しかったと思う。あのコンディションでは、彼にとって非常に試練となる可能性があったことが判明したからだ」「オースティンに向けての12日間は、彼にとって最高の準備になったと思う」「オースティンでは、週末にスプリントレースに飛び込むのは難しいだろうが、体力的には問題ないだろう」。2024年にはアルファタウリのドライバーになることが決まっているリカルドにとって、カタールで証明することは何もなかっただろうとホーナーは考えている。そのおかげでリアム・ローソンが代役を務め続けることができ、21歳のニュージーランド人ドライバーは今月末に日本のスーパーフォーミュラ・シーズンを終える前にリザーブの役割に戻ることになる。「もちろん、彼(リカルド)は復帰を望んでいた」とホーナーは付け加えた。「しかし、彼は来年の契約を確保している。「リーアムには素晴らしいサブがいるし、ダンに不必要なプレッシャーをかけず、長期的なダメージを与えることなく、彼にもう1度グランプリを走らせる良い方法でもあった。そのおかげで、我々は『いいか、無理はするなよ』と言うことができた」