レッドブル・レーシングの2026年以降のF1パワーユニットの中心は、フォードではなくレッドブルが担うことになる。レッドブルは、既存のパートナーであるホンダ、そして、ポルシェと次のルール時代に向けたF1エンジン協力の可能性について話し合っていたが、最終的に、エナジードリンクが所有するこのチームはフォードと組むことを決めた。
ポルシェとフォードの話は同時に行われていたのかという質問に対し、ヘルムート・マルコは「いや、フォードの交渉の方が後だった」とSpeed Weekに応えた。「両者が互いに歩み寄った」とレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーは付け加えた。「交渉は、ビル・フォード社長とジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)と私がサポートしたチームボスのクリスチャン・ホーナーによって個人的に行われました」レッドブルが新しいレッドブル・パワートレインズを設立し、ホンダやポルシェとの提携ではなく、フォードとの提携を選んだ理由が明らかになりつつある。「たとえチームがレッドブル・フォードやフォード・レッドブルと呼ばれても、エンジンはレッドブル・パワートレインズから供給される」とヘルムート・マルコは説明する。「フォードはバッテリー技術に携わることになる」レッドブル・レーシングは現在F1を席巻しているが、特に創業者のディートリッヒ・マテシッツが亡くなってからは、舞台裏で大きな変化があった。親会社の新CEOであるオリバー・ミンツラフ氏との関係はどうなっているのか、という質問に対してマルコは「2回ほど会った」と答えた。「私たちのアイデアに彼がどれだけ応えてくれるかは、まだわからない。レッドブル・レーシングは、常に非常に独立した存在です」と79歳のオーストリア人は語る。しかし、元ドライバーのヘルムート・マルコは、マテシッツがいなくて寂しいことを認めている。「セッションやレースが終わるたびに電話で報告することはもうない。直接的、個人的、友好的な関係は、もうそこにはない」とヘルムート・マルコは語った。「ディディは先見の明があった。もうそれは見えない」「僕は自由人なんだ」とマルコは言った。「もう満足できないなら、いつでもやめることができる。将来がどうなるのか、楽しみに待っていよう」