フォードは、レッドブルと提携し、2026年からレッドブル・レーシングと姉妹チームのスクーデリア・アルファタウリとF1に参戦することになった。フォードとレッドブルの提携は以前から予想されており、アルファタウリについてはあまり明確になっていなかった。現在のサプライヤーであるホンダが2026年のレギュレーションに向けたパワーユニット生産に関心を示していることから、アルファタウリとの独占契約もあり得るとの憶測が流れていた。
しかし、金曜日にニューヨークで行われた記者会見でフォードがレッドブル・パワートレインズとの提携を最終的に確認した際、アメリカの自動車大手はその契約がレッドブルの2つのF1チームとなることを明言した。フォードは、レッドブル・フォード・パワートレインズのパートナーとなり、2026年から少なくとも2030年まで2チームに供給する。レッドブルとは、350kWの電気モーターを搭載した新F1エンジンの開発を支援するため、直ちに作業を開始する。フォードは、内燃エンジンの開発だけでなく、バッテリーセルや電気モーター技術、その他のソフトウェア要素などの分野でも支援を行うことが予想される。レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フォードとのパートナーシップはチームの長期的な野望を大きく後押しするものだと考えている。「このパートナーシップを通じて、フォードを再びF1に迎えることができるのは素晴らしいことだ」とクリスチャン・ホーナーは述べた。「独立したエンジンメーカーとして、フォードのようなOEMの経験から恩恵を受けることができるのは、競争相手に対して有利に働く」「フォードは、何世代にもわたるモータースポーツの歴史に彩られたメーカーである。ジム・クラークからアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハまで、その系譜が物語っている」「レッドブル・パワートレインズとして、その王朝の次の章をレッドブル・フォードとして開くことは、とてつもなくエキサイティングなことだ」フォードの社長兼CEOであるジム・ファーレイは、「フォードがレッドブル・レーシングとともにF1に復帰することは、我々が企業として目指すところ、つまり、ますます電気自動車が増え、ソフトウェアで定義された、最新の自動車と経験を提供することにほかならない」とコメント。「F1は、イノベーションを起こし、アイデアや技術を共有し、何千万人もの新しい顧客と関わるための非常に費用対効果の高いプラットフォームとなるだろう」