レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、23戦はF1の“飽和点”であると主張し、F1カレンダーにさらにレースを追加することに反対している。F1のレース数は年々増加しており、F1ロシアGPがキャンセルされる前の2022年F1カレンダーは史上最多の23レースが組まれており、ロシアの代替レースも開催が予定されている。
F1とチームの間の現在のコンコルド協定では、シーズンごとに最大で24レースが許可されているが、チームスタッフへの要求はますます高まっており、過労で燃え尽きてしまうのではないかとの懸念が高まっている。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、スケジュールを管理しやすくするためにF1はカレンダーを制限し、特定のレースを毎年ローテーションするべきだと提案。クリスチャン・ホーナーもその意見に同意している。「23レースはすでに飽和点に達している」とクリスチャン・ホーナーはMotorsport-Totalに語った。「カレンダーの他のいくつかのレースについてはもう一度考えなければならないだろう」2023年からラスベガスGPが追加されるというニュースは、新しいカレンダーが発表されたときにF1が24レースの制限に達するかどうかについての疑問を提起した。F1ドライバーの大多数はラスベガスに向かうことに賛成しているが、歴史的な会場を失うことがいかに有害であるかについての考えを表明するドライバーもいる。例えば、ピエールガスリーは、F1モナコGPがスケジュールから消えることになれば「ショッキング」だと語る。カルロス・サインツは「結局、いくつかのレースは代償を払って出ていかなければならなくならないだろう」と付け加えた。「マイアミとラスベガスに行くののはとても楽しみだけど、同時に、いくつかの古典的なヨーロッパのレースがなくなってしまえば大きな損失になる」「毎年開催する余裕のないレースが、少なくとも2~3年ごとにカレンダーに載る妥協点を見つけることができることを願っている」「ビジネスはビジネスであり、リバティメディアとF1は彼らがしなければならないことをしなければならないけど、ビジネスのためだけにヨーロッパでのレースをやめたくない」カルロス・サインツと同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソは、ますます詰め込まれたカレンダーがF1の前進である可能性が高いことに同意したが、それ自体がもたらす問題についても認めた。「これがF1のやり方だ」とフェルナンド・アロンソは語った。「僕たちはそれを受け入れなければならない」「特にヨーロッパではレースがそれほど多くないので、チームにとっては本当にチャレンジングだ。レースを追加し続けると、それが心配ごとになる」