レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、メルセデスF1のプレシーズンの弱気な発言は真実だとは考えておらず、バーレーングランプリで彼らの車は“急に速くなる”と予想している。現役チャンピオンチームであるメルセデスF1は、バーレーンの2回目のテストで大幅なパフォーマンス向上が期待される“ゼロポッド”のボディワークをW13に導入したが、テスト後、自分たちの車に対する懸念を表明している。
ルイス・ハミルトンは、メルセデスF1が「勝利を争う」とは思わないと述べ、彼の新しいチームメイトのジョージ・ラッセルも、メルセデスW13のパフォーマンスは「そのレベルにはいない」と語っている。だが、プレシーズンテストで実力を隠すのはメルセデスF1が過去にも行った常套手段であり、グリッドの大部分は今年のメルセデスF1の発言をまったく信じていない。カルロス・サインツは、他人を称賛するのは「典型的なメルセデス」だと語った。「典型的なメルセデス、典型的なジョージ(ラッセル)だと思う」と彼は言った。「他の人を誇大宣伝した後、最初のレースに来て、教祖相手を吹き飛ばす。これは典型的なことだ」「最初の年なら彼らを信じるかもしれないけど、彼らはもう5~6年は最初のレースでパフォーマンスを発揮し続けている」「ご想像のとおり、僕は彼らのコメントについてあまり考えていない。すでにGPSデータでも彼らが何をしているのかは確認できている。あまり言うつもりはない…そうだね、あまり言うつもりはない」ヘルムート・マルコも同意し、彼らの車が最初のレースで急に速くになることをまだ予想していると語った。「フェラーリが非常に信頼性の高いコンパクトな車を製造したことは分かっている」とヘルムート・マルコはSport1に語った。「だが、我々はメルセデスのことも分かっている。彼らはテスト中に泣き言を言って、必ずそのあと突然速くなる」「昨年も同じだった。テスト中にも問題が発生し、それでも最初のレースで優勝した。」しかし、ヘルムート・マルコは、メルセデスには信頼性の問題があり、それを管理する必要があることを認めた。「マックスがC3タイヤでドライブしたタイムは、C5タイヤでのファステストラップよりも重要だった。週末の予選で使用するタイヤだ」とヘルムート・マルコは語った。「我々のビッグアップデートは、バーレーンで期待どおりに機能した。どちらのドライバーも車と非常に仲良くやっている」「また、ストレートでのホッピングに関して大きな問題はない。これは、特に信頼性に影響を与える可能性がある」「メルセデスはまだこれをコントロールする必要がある」