レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、メルセデスF1を支持する「不公平」の疑いの中で、レッドブルが今年初めにFIA(国際自動車連盟)と何度か話し合ったと明かした。2021年シーズンにレッドブル・ホンダとメルセデスはコース内外で激しい戦いを繰り広げているが、ヘルムート・マルコは、メルセデスの「非常にスポーツマンらしくない」行動によってそれが前進したと感じている。
今年のワールドチャンピオンを巡るレッドブル・ホンダとメルセデスのコース上での緊密なレースは、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーとメルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルグのコース外での激しい舌戦にしばしば波及した。メルセデスW12とレッドブル・ホンダRB16Bの両方に合法性についての疑念が沸き上がったが、ヘルムート・マルコは、F1アゼルバイジャンGPでのフレキシブルウイングの議論を特に不満に感じている。「メルセデスは、我々が同等かそれ以上の速さであることに気付いたとき、最初にフレキシウィングを考え出し、他にもあらゆる種類の偽の議論を考え出した」とヘルムート・マルコは説明した。「我々はそれらの行動を非常にスポーツマンシップに反するジェスチャーとして捉え、その後、たとえば、それらのウイングでメルセデスで何が起こっているかにも焦点を合わせた」「今年のように激しい戦いが繰り広げられるとき、そして、チームが特に他チームから競争を挑まれることに慣れていないときは、そういった様々なことが伴う」ヘルムート・マルコは、レッドブルは当初、決定に“不公平”なものがあると考えていたが、その後、FIAとF1のオーナーであるリバティ・メディアと生産的な会話を交わしたと説明した。「我々は、決定に一定の不公平なものがあると感じた」とヘルムート・マルコは語った。「しかし、その間に、FIAやリバティとも何度か話し合った。それは 『ゲームの一部』だと思う」ヘルムート・マルコは、クリスチャン・ホーナーとトト・ヴォルフとの激しい舌戦も行き過ぎない限りは「ゲームの一部」だと考えている。「もちろん、自分自身のドライバーをサポートするし、そうすることによって、ある程度、相手の信用を傷つけることになる」とヘルムート・マルコは語った。「しかし、とにかく、それが制限内にとどまっている限り、それ自体は論理的だ」
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