レッドブルF1は、2022年シーズンの新しいエンジンオプションを探しており、モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、開発の凍結なしにホンダのF1エンジンを継続するオプションは実行可能ではないと繰り返した。ホンダが2021年限りでF1から撤退することで、レッドブルF1は2020年からエンジンがない状況に陥った。レッドブルF1の“プランA”は、2021年を最後にF1から撤退するホンダF1の技術と運用の知的財産権を引き継ぐことだが、そのためにはエンジンの開発凍結が必要であり、それが実現しなければF1撤退も辞さないと...
FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、エンジンの“凍結”交渉の進捗状況について「5月にレッドブルは、ホンダがF1から撤退することになっても、開発はいかなる状況でも凍結するべきではないと我々に言っていた。今、彼らは反対のことを望んでいる。それはこのビジネスがどれほど早くするむかを示している」と Auto Motor und Sport に語った。「私はすべての意見とすべての申請を尊重するが、脅迫されることは許さない。燃料メーカーも、競争が激化した場合にのみ継続すると脅迫しているが、排出ガスのない燃料の開発に資金を投資することの方がはるかに重要だ。結局のところ、私にとって重要なのは正しい議論であり、脅迫ではない」だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1撤退は脅しではないと反論する。「これは脅迫ではない、これは事実だ」とヘルムート・マルコは語った。「開発の凍結がなければ、ホンダのプロジェクトを実行することはできない。これらの複雑なエンジンでは、さくらのような開発センターなしではそれ以上の開発は不可能だ。手頃な価格でもない」したがって、エンジン開発の凍結はレッドブルにとって最良の選択肢となるだろうが、現時点ですべてのメーカーがこれに同意する可能性は低いようだ。それがうまくいかない場合、レッドブルはカスタマーエンジンについてフェラーリとルノーと交渉しなければならないだろう。だが、ルノーとフェラーリも簡単な解決策を提供するつもりはないとヘルムート・マルコは語る。「それはすべて単純に聞こえまる、そうではない。もし我々がフェラーリのエンジンでファクトリーチームを打ち負かすことになるとどうなるか想像できると思う。そして、ルノーも2022年に新しいエンジンとアロンソで何でもできるという新しい自信を持っている。我々が同意しない場合は、撤退もオプションだ。私たちはそれについて現実的だ」