レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、チームがエンジンサプライヤーであるホンダF1と完全に統合されていないため“好機を見逃している”としたルノーF1の主張を否定した。ワークスチームであるメルセデス、フェラーリ、ルノーとは対照的に自動車メーカーではないレッドブルはエンジンに関して常に外部のメーカーと協力してきた。
F1イタリアGPの金曜日に行なわれた記者会見で、ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・ホンダがメルセデスに対して2020年の出だしで躓いたのは、シャシー側とエンジン側が完全な作業を行えないことがその妨げになっていると主張していた。「レッドブルは素晴らしいチームだと思うが、私の意見ではレッドブルは現代のF1で好機を逃している。まったく異なるシャシー組織とエンジン組織を持つことはできない」とシリル・アビテブールは発言。「一貫して勝利のために戦いたいのならば、それは考えられない。シーズン序盤、そして最終的にはシーズン全体にわたって直面する可能性のある苦戦は、おそらくそれを実証するものだ。本当に1つのグループ、1つのチーム、1つの考え方を持つ必要がある」この発言を受け、レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、かつてのF1エンジンサプライヤーであるルノーよりも、現在のホンダF1との関係の方が緊密だと反論した。「彼の言い分は、我々が独自にエンジンを製造していないことで完全に統合されていないため勝てないというものだった」とクリスチャン・ホーナーは語った。「彼のコメントを見たが、非常に興味深いモノだった。彼らがそうであるように我々はホンダと統合されている言いたい。本格的なパートナーシップであり、V6時代のよりも統合されている」「我々は、ルノーにエンジンの代金を支払って、4回のチャンピオンを獲得し、60勝を挙げた。ホンダとはカスタマーとサプライヤーという関係ではなく、パートナーシップだ。だから、彼の意見には反対だ」ホンダは日本のメーカーであるため、地理的な問題があるのではないかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「パリとエンストンほどではない。ホンダはすべてのレースチームの本拠地すぐ近くのミルトンキーンズのファクトリーに構えている。したがって、ホンダのエンジン部門はルノーのそれよりも我々に近い」