F1の新たなコンコルド協定は、レッドブルに有利な条件になっていると Auto Motor Sport が報じている。8月19日(水)、F1は全10チームが2021年以降の新しいコンコルド協定に合意したことを発表。つまり、今後5年間は現在F1に参戦する10チームすべてがF1活動を継続することをコミットしたことになる。
新コンコルド協定には多くの変更点があるが、最も大きなものは賞金がより公平に分配されること。 Auto Motor Sport は一部のチームの損失と利益を見積もった。報道によると、新コンコルド協定で大幅な損失となるのは主にトップチームになる。2019年のコンストラクターズ選手権の順位をベースに換算すると、メルセデスは3200万ドル(約33億9500万円)を失うことになる。レッドブル・レーシングは2900万ドル(約30億円)、フェラーリは2500万ドル(約26億5000万円)を失うことになる。しかし、F1で唯一2チームをグリッドに並べるレッドブルは、姉妹チームのアルファタウリの存在によって損失は最小限にとどめられる。新しいコンコルド協定でアルファタウリは2500万ドルの利益を上げることになり、レッドブル・グループとしてはその利益によってほぼ平準化されることを意味する。新しい契約の恩恵を受ける他のチームは、ルノーとレーシング・ポイントろなる。ルノーは2100万ドル、レーシング・ポイントは1900万ドルの利益を上げる。このように新コンコルド協定では、F1の賞金はこれまでビッグチームが得ていた分が小規模チームに再分配されることになる。メルセデスが新コンコルド協定へのサインに渋り、レッドブルがすぐに合意したのはここからも明らかだ。
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