レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、グリッド上の全チームがレーシング・ポイントの“ピンクメルセデス”のスピードを警戒する必要があると語る。プレシーズンテストからその速さが注目を集めていたレーシング・ポイントは、第2戦 F1シュタイアーマルクGPでいよいよそのポテンシャルを発揮した。
17番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレスは、最終的に6位でレースを終えたが、アレクサンダー・アルボンとのバトルで接触することがなければ、確実にアルボンを抜いて4位でフィニッシュしていたはずだ。特にレースペースでは、ウィナーであるメルセデスF1のルイス・ハミルトンのタイムに匹敵していた。「誰もがレーシングポイントに不安を感じるだろう」とクリスチャン・ホーナーは語った。「レースのある時点でペレスはメルセデス勢よりも速かった。彼らが示したペースは非常に印象的だ」「アレックス(アルボン)は彼らを抑えるために信じられないほどいい走りをしたと思う。だが、バルテリに対するタイヤでのアレックスのペースを見れば、ダメージを負っていないマシンであれば、仕留めることができるという励みになる」F1ジャーナリストであり、かつてウィリアムズのチームマネージャーを務めたピーター・ウィンザーは、マックス・フェルスタッペンは、レーシング・ポイントよりも遅いマシンで3位を獲得したと語る。「レースでの私のお気に入りの場面は、バルテリ・ボッタスとマックス・フェルスタッペンの戦いだった。どちらもマシンに問題を抱えていたし、ボッタスはマシンのリアに、フェルスタッペンはフロントウイングに問題があった。加えて、フェルスタッペンのリアタイヤはすり減ってろい、マシンのドライバビリティに不満を述べていた」とピーター・ウィンザーは語る。「バルテリはあそこでDRSを使い、ストレートでシンプルに彼を抜いたように見えたが、マックスは2位のために彼をすぐ抜き返した。マックスの走りは素晴らしかったし、まったく攻撃的ではなかった」「彼は正しいポジションにマシンを置き、バルテリには彼の後ろに留まる以外に選択肢はなかった。最終的に十分に賢いバルテリは1周後に彼を追い抜いた」ピーター・ウィンザーは、アレクサンダー・アルボンがセルジオ・ペレスを引き離すことができず、最終的にはレッドブル・ホンダとレーシング・ポイントの決闘になった点を指摘する。「フェルスタッペンは彼ができる精一杯のことをやった。彼はおそらくレーシング・ポイントよりも悪いマシンで走っていた。だが、彼はそれを生かして3位を獲得した」
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