レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今季のレッドブル・ホンダF1は純粋にパワーが不足していると考えている。先週末のF1シュタイアーマルクGPでは、レッドブル・ホンダF1はメルセデスに歯が立たなかった。マックス・フェルスタッペンが66周目にバルテリ・ボッタスに抜かれた際、トップのルイス・ハミルトンとは14秒差がついていた。
その後、レッドブル・ホンダF1は、マックス・フェルスタッペンをピットに入れてソフトタイヤに交換してファステストラップを狙いに行くも、トラフィックのなかで合流してしまい実現しなかった。それもあり、最後はトップから33秒差でフィニッシュしている。ヘルムート・マルコは、純粋にホンダのF1エンジンはメルセデスに対してパワーが不足していると考えている。「今日、我々はメルセデスのエンジンが違いをもたらしたのを目にした」とヘルムート・マルコは語る。「我々はストレートで多くを失っていた」レッドブルの上層部は、サーキット特性が異なる今週末のハンガリーでより良いショーを望んでいる。「あそこはロングストレートが1つだけで、残りはコーナーだ」とヘルムート・マルコは語る。「我々にとってより適したサーキットになると思っている。ブダペストの気温も我々の有利に働くだろう」だが、メルセデスF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、メルセデスのF1マシンがレッドブル・ホンダよりも明らかに速いと宣言するには時期尚早だと考えている。「本物のメルセデスはまだ目にしていない。だが、本物のレッドブルも目にしていない」とトト・ヴォルフはルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで制したレース後に語った。「マックス(フェルスタッペン)はクリーンエアーにいなかったし、彼はダメージを負ったマシンでレースを終えた」しかし、悲観的なマックス・フェルスタッペンはレッドブル・ホンダ RB16はメルセデスと優勝を争うには「遅すぎた」と語っている。だが、ルイス・ハミルトンはそれを真に受けてはいない。「ハンガリーでは、レッドブルは短いマシンで非常に強い可能性がある」とルイス・ハミルトンは語り、トト・ヴォルフは予想されるより高い気温が”我々のもう一つの弱点”であることを認めた。一方、昨年まで上記2チームと争っていたフェラーリは壊滅的だ。Tuttosport は、オーストリアの2つの週末におけるフェラーリは“危機的状況”だったと表現し、日曜日にシャルル・ルクレールがセバスチャン・ベッテルに突っ込んでダブルリタイアを喫したことでさらに悪化した。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは「パフォーマンスは壊滅的だった」と Sky Deutschland にコメント。「もし彼らがフィニッシュまでたどり着いていたとしてもポイント圏内にいたかどうかは疑わしい」「パフォーマンスは壊滅的だった」とラルフ・シューマッハはスカイ・ドイツに語った。「酷い状況だ。マッティア・ビノットが今夜ぐっすり眠れるとは思えない」
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