レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今年のF1オーストリアGPで苦戦ぶりが露わになったフェラーリを皮肉った。昨年、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得していたフェラーリF1だが、今年はセバスチャン・ベッテルが予選Q2で敗退。シャルル・ルクレールはぎりぎりで予選Q3へと進出したが、7番グリッドに留まった。
それだけでなく、フェラーリF1エンジン勢は、アルファロメオ、ハースを含めて全6台が昨年の予選タイムを下回る結果に。エンジンのパフォーマンスに問題があることが露呈された。昨年、フェラーリのF1エンジンは夏休み以降に大幅なステップを果たし、4戦連続でポールポジションを獲得したが、燃料流量計の不正が指摘されて以降、パフォーマンスは低下。不正疑惑についてFIAによって綿密に調査されたが、両者間で個人的な和解に達したことで、ライバルチームから猛反発を受けていた。中でも最もフェラーリF1エンジンの問題について明確な回答を求めていたヘルムート・マルコは、今年のフェラーリの苦戦ぶりを皮肉った。「昨年、フェラーリがエンジンで成し遂げたことは本当に素晴らしかった」とヘルムート・マルコは Auto Bild に語った。フェラーリF1はポールポジション争いから脱落したものの、レッドブル・ホンダF1はマックス・フェルスタッペンがトップのメルセデスF1から0.5秒差の3番手に留まった。しかし、ヘルムート・マルコは、実際にはセットアップに問題があったと指摘する。「マシンのセットアップがうまくいかなかった。現実的にはメルセデスとは0.2~0.3秒差だ」とヘルムート・マルコは語った。関連:フェラーリF1エンジン勢、全6台が昨年の予選タイムを下回る
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