レッドブル・ホンダF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、今週末のF1オーストリアGPでシーズンが再スタートを切ったときに、ホンダF1のアップグレード版パワーユニット『スペック1.1』によってメルセデスとの戦いがさらに後押しされると考えている。2020年のF1世界選手権は3月のオーストリアGPでF1マシンがピットレーンを離れる前に中止が決定したため、全F1チームは新しいマシンとエンジンのパッケージをレッドブル・リンクに自由に持ち込むことができる。
F1オーストリアGPにむけたレッドブル・ホンダF1のプレビューのなかで、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが、ホンダF1が『スペック1.1』と呼ぶ2番目のバージョンのパワーユニットをレッドブル・リンクに持ち込むと語った。「我々はエンジンのアップグレードを持ち込苦。基本的には2番目のエンジンが最初のエンジンになる」とクリスチャン・ホーナーは語った。「マシンのあらゆる面で非常に多くの作業が行われている。6月の初めにファクトリーを再開して以来、これらのアップデートをマシンに取り入れることは時計との戦いだった。レッドブル・ホンダは先週のシルバーストンでのフィルミングデーにRB16にいくつかの変更を投入していたが、クリスチャン・ホーナーは、それらのパーツはシーズン序盤戦での導入を計画していたアップデートだと語る。「オーストリアで我々がどの位置にいたかは実際にはわからない。もちろん、このマシンは開発されている」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「ザンドフォールトとバルセロナでの最初のヨーロッパのレースではアップデートが投入され、モントリオールでさらにアップデートが入る予定だった。もちろん、シャットダウン前に進行していたすべてのアプデートに加えて、シャットダウン後に学んだことはどんなものでもマシンに実装されている」「そのアップデートプロセスの一環としてマシン全体に微妙な改良が加えられている。これは他の上位チームも行っていることだと確信している」また、クリスチャン・ホーナーは、ホンダF1との関係がこれまでになく強化されていると称賛し、今年、ホンダF1がワールドチャンピオンを戦うことを助けることができると期待している。マックス・フェルスタッペンは、昨年のF1オーストリアGP(レッドブル・リンク)で13年ぶりにホンダF1に勝利をもたらし、F1ドイツGP(ホッケンハイム)、F1ブラジルGP(インテルラゴス)とシーズンで3勝を挙げた。「ホンダとの関係が2年目に入り、チーム内での統合度がより高まっている。3勝を挙げてホンダと素晴らしいデビューシーズンを味わったが、もちろん今はそれを基に構築しようと考えている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼らは野心的だし、我々と同じ野心を共有している。彼らはオフシーズンの間、途方もなく一生懸命働いており、もちろん今年への期待はより高まっている」「ホンダF1は、我々が前進し、将来のチャンピオンシップに挑戦することを目指すマシンの重要な部分であり、我々にとって重要なパートナーだ」