レッドブルF1 「ベッテルと復帰についてあらゆる可能性を話し合った」

ダニエル・リカルドのマクラーレン移籍に伴い、ルノーF1には空席ができているが、F1グリッドに留まるためだけにセバスチャン・ベッテルがミッドフィールドで走ることを受け入れると考えている人はほとんどいない。セバスチャン・ベッテルが4回のF1ワールドチャンピオンのすべてを獲得したチームであるレッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペン体制を敷いており、“群れを支配する雄”同士がペアを組む可能性はないとしてベッテルの復帰を除外している。一方、メルセデスF1は2021年のドライバーラインナップをまだ発表しておらず、たとえルイス・ハミルトンとチームメイトになるとしてもセバスチャン・ベッテルにとって魅力的なのは確かだろう。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、セバスチャン・ベッテル加入の可能性がないわけでもないと認めているが、2021年の優先順位は現行ドライバーの継続、もしくはジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルの昇格であることを明らかにしている。レッドブルF1のヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルと復帰について話しをしたことを明かした。「セブ（ベッテル）と話をしたし、もちろん、我々はレッドブルでのバリエーションと可能性を模索した」とヘルムート・マルコは Sky Sports に語った。「残念ながら、それらは存在しなかった。私の理解では、セブは勝てるチームに加入できるならば続けるだろう。この場合、それはメルセデスということになる」だが、ヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルにとって最も可能性が高いのはF1を引退することになるだろうと示唆した。「彼はこのスポーツで多くのことを成し遂げた4回のF1ワールドチャンピオンであり、ミッドフィールドチームに加入する前に財政的に良好な立場にいる」「それにセブの性格、彼のスタイルにはやめることが相応しいと言えるだろう」「それはスポーツにとって残念なことだが、セバスチャン・ベッテルという人物にとって、勝てるチームに加入する可能性がないのであれば、それがベストなソリューションになるだろう」