レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1に“既成の枠組みに縛られず”に考えることを求めており、新型コロナウイルスで苦境に陥っている小規模チームを救うのはカスタマーカーだと語る。新型コロナウイルスのパンデミックによって、2020年のF1世界選手権は危機に瀕している。最初の9戦は延期・中止が決定しており、早くても7月までレースが開催されることはない。
レースができない状況にとって、F1は収入を得ることができず、10チームのすべてが経済的な危機に直面。その結果、多くのF1チームが従業員の一時解雇、ドライバーや上級職員の給与カットを実施している。新型コロナウイルスへの対応を誤った場合、F1は最大で4チームを失う可能性があると懸念されている。夏のシャットダウン期間を早めることや、2020年まで新しい技術規則の導入を延期するなど、すでに対策は講じられている。F1チームは2021年も今季のために開発したマシンで戦うことになる。クリスチャン・ホーナーは、小規模チームを救うためにもっと多くのことができると考えており、トップチームは今後2年間にフル装備のカスタマーカーを小規模チームに提供できると考えている。「我々はコスト削減について、特に小規模チームのことを真剣に考えているのであれば、私なら今後2年間で完全なカスタマーカーを供給することを完全に支持するだろう」とクリスチャン・ホーナーは Guardian にコメント。「小規模なチームはR&Dを必要としない。彼らはレースチームと同じように走り、コストを大幅に削減できるだろう。現代の3D写真技術によって、いずれにしろ全チームがお互いにそれぞれのマシンをコピーしようとしている」「時代は変わり、物事は動いている。F1は何年も前にカスタマーカーを使用していました。マーチやフェラーリからマシンを購入してレースをすることができていた」「堂々巡りをして、数字について自分たちの首を絞めるのではなく、既成に縛られずに考える必要がある」「小規模チームを救済し、競争力を向上させることが重要なのであれば、小規模チームがカスタマーカーを買うことができるという論理に反対することは非常に難しいことだと思う。また、クリスチャン・ホーナーは、F1オーナーであるリバティ・メディアが必要に応じてチームを財政的に支援するために介入してくれると信じていると語る。「大きな打撃となる可能性があり、その時点でプロモーターは決定しなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「それが彼らのビジネスだ。彼らはレースをするためにチームが必要であり、彼らはそのようなチームを存続させるためにどうするかを決定しなければならない。リバティ・メディアの人たちは、10チームがグリッド上に並び、来年競争することを保証するためにできることは何でもするだろう」「彼ら自身のビジネスを保護するために、彼らはそれらのチームが来年競争することを確実にするために促進、つまり支払いを助けると私は信じている」