レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルのF1での将来が、スチュワードの不利な決定、特にオーストリアでマックス・フェルスタッペンの勝利を奪う可能性のあった審議によって危機に晒されるようなことはなかったと主張する。昨年のオーストリアGPでは、マックス・フェルスタッペンがレース終了間際にフェラーリのシャルル・ルクレールを接触しながらオーバーテイクしてトップでチェッカー。
レース後、3時間に及ぶ審議の後、スチュワードはこの件を“レーシングインシデント”と処理してマックス・フェルスタッペンの勝利が確定した。F1スチュワードがマックス・フェルスタッペンの運命を議論している最中、レッドブル・リンクのパドックでは、もし勝利が奪われるようなことがあった場合、レッドブルはF1撤退を決断する可能性があるとの噂が広まった。しかし、ヘルムート・マルコは、根拠のないゴシップだと主張。レッドブルのオーナーであるディトリッヒ・マテシッツは、スチュワードの決定に関係なくF1にコミットしたままだったと事実をはっきりさせた。「真実は噂とは真逆だった」とヘルムート・マルコは Motorsport-total.com に語った。「あの調査によって再びドラマがスタートした際、マテシッツは『心配する必要はない。我々はこのレースに勝った。我々は道徳的な勝者であるため、彼らの決定が私たちに影響を与えることはない』と我々に言った」ヘルムート・マルコは、ディートリッヒ・マテシッツのその考え方がチームを後押したと認める。「スチュワードの決定に関連した口論に気を取られないボスがいるのは素晴らしいことだ」とヘルムート・マルコは語った。